トヨタは、プラグインハイブリッドカー「プリウスPHV」をフルモデルチェンジし、発売した。
プラグインハイブリッドとは、コンセントから差込プラグを用いて直接バッテリーに充電できるハイブリッドカーのことで、大容量バッテリーを搭載し、電気のみで長距離を走行できるモデルも多い。
もともと電気走行はガソリン車と比べてエネルギー効率がよく、燃費が圧倒的に安いのが魅力。また、通常の電気自動車(EV)と違い、バッテリーの電力不足時には非プラグインのハイブリッドカー同様にエンジンを用いて走行できるのは便利で、安心感もある。
今回登場した2代目プリウスPHVは、既存のハイブリッドカー「プリウス」とは異なるデザインを採用し、個性を高めたのが特徴。メカニズム面では、大容量リチウムイオン電池を搭載し、さらにシステムを大幅に効率化したことで、電気エネルギーのみで68.2kmという長距離走行が可能となった。さらに、1.8Lエンジンを搭載し、ハイブリッドモードでの走行は、JC08モードで37.2km/Lという極めて優秀な燃費を実現している。
充電時間は、AC100V/6Aの普通充電時で約14時間(満充電)、200V/16Aで約2時間20分(満充電)、さらに急速充電を使えば約20分(80%充電)と短いのも便利だ。とくにAC100V/6Aは家庭の配線を利用するため、配線工事が不要。さらに、世界初のソーラー充電システム、災害時などに2日程度の電力供給が可能な「HV給電モード」を備えることも新型の特徴となっている。
なお、福祉車両としても、「助手席回転チルトシート車」が2017年の4月にリリースされる予定ということで、大いに注目したい。
価格(消費税非課税):
プリウスPHV 助手席回転チルトシート車:326万1600円~422万2800円
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