ドコモとトヨタは、第5世代移動通信方式(以下、5G)を用いたロボット制御のトライアルを開始し、約10キロメートルの遠隔地を想定した実験環境において、トヨタのヒューマノイドロボット「T-HR3」を制御することに成功したと発表した。
T-HR3は、家庭や医療機関など多くの場面で、人々をサポートするパートナーロボットとして開発され、トルクを制御するトルクサーボモジュールと、全身を自在に操るマスター操縦システムなどにより、操縦者はT-HR3にかかる外からの力を感じながら、T-HR3に操縦者と同じ動きをさせることができる。
T-HR3のしなやかな動きを実現するためには、システム間で制御信号をやり取りする際の通信遅延を少なくすることが求められる。今回は5Gの特徴の1つである低遅延性を活用し、5Gを用いた無線接続を一部含む遠隔地間を模擬した環境において、T-HR3の制御に成功したという。
なお今回の取り組みは、2018年12月6日(木)から東京ビッグサイトで開催予定の「DOCOMO Open House 2018」で、会場(東京ビッグサイト)と東京スカイツリー間でのデモンストレーションを行う予定となっている。
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