ダイハツは軽乗用車「タント」と、それをベースにした軽福祉車両「タント ウェルカムシートリフト」、「タント スローパー」をフルモデルチェンジ。さらに福祉車両には新たに「タント ウェルカムターンシート」を新設定し、いずれも2019年7月9日に発売した。
今回で4代目となる新型タントは、従来と同様の室内空間の広さに加え、新たに「ミラクルウォークスルーパッケージ」を実現して使い勝手のよさを高めたのが特徴である。具体的には運転席は最大540mmのロングスライドシートを採用し、利便性を向上。また、助手席イージークローザー、タッチ&ゴーロック機能など数多くの機能を盛り込んだ。
さらに「次世代スマートアシスト」として、世界最小のステレオカメラを採用。「車線逸脱抑制制御機能」、「アダプティブドライビングビーム」、「標識認識機能(進入禁止)」、「ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方)」の新機能が加わり、安全性をさらに高めている。
メカニズム面では、完全に新設計となる軽量高剛性プラットフォームを採用し、従来よりも約40kgの軽量化を実現。さらに新型CVT「D-CVT」、燃費を高めた改良型エンジンなどにより、ドライビング性能も見直された。
福祉車両は、今回新たに「ウェルカムターンシート」を設定。助手席が回転することで乗降性を高めているほか、正面から掴みやすい「ラクスマグリップ(助手席)」を備えることで、乗り降りの負担を軽減し、安心して乗り降りができるようになった。またワンモーションで車いすをラゲッジに収納できる「パワークレーン」を搭載し、標準車と福祉車両のあいだのポジションを担うモデルとなっている。
従来からある「ウェルカムシートリフト」では、シートの昇降ユニットを一新して操作性をアップ。シート座面の形状を見直したことで、サポート性を確保しつつ乗り降りもしやすくなった。
「タントスローパー」は、ワンタッチでスロープの前倒が可能な「リトラクタブルスロープ」を新開発。車いす乗車をしない場合、フラットで大容量なラゲッジスペースを実現している。また車いす固定ベルトは、レバーを押すだけでベルトのロック解除ができるワンタッチ式に変更するなど、ベルト長も素早く調整ができるようになった。
●価格
タント ウェルカムターンシート:139万円〜165万円
タント ウェルカムシートリフト:154万5000円〜207万円
タント スローパー:144万5000円〜192万5000円
※消費税非課税
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