ダイハツは「介護予防」の 観点から、高齢者の身体的負担を低減し移動の自由を広げる新装備を開発し、2019年7月9日に発売された新型タントにオプション設定した。
以前から同社の福祉車両は、比較的介護レベルの高いユーザーを主な対象としていた。しかし今回、さまざまな身体状態の高齢者に最適な商品を提供し、高齢者の移動をサポートすることが介護予防につながると考え、新商品を開発するに至った。
今回発売された新装備は、新型タントにオプションとして取り付けることが可能な 「ラクスマグリップ(助手席・運転席/助手席シートバック)」、「ミラクルオートステップ」。これらに加え、新たに設定された福祉車両 「タント ウェルカムターンシート」に採用されている「助手席ターンシート」の3つである。
鈴鹿医療科学大学の調査によると、グリップやステップを装着した車両は、体幹を安定させ、重心の動きを抑制するなど、身体への負担を低減できることが実証された。また、理学療法士による満足度調査の結果、グリップとステップ、またはターンシートを装着した車両が非装着車に比べ乗降満足度が向上したという。
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