トヨタは、3月9日に開幕する「平昌2018冬季パラリンピック」に参加する、世界12カ国25人のアスリートを「チームトヨタアスリート」としてサポートすることを明らかにした。
「チームトヨタアスリート」は、バイアスロン、クロスカントリースキーのアンドレア・エスカウ選手(ドイツ)やトヨタ従業員アスリートでアルペンスキーの森井大輝選手(日本) など25名で、同社の「理念や価値観」を共有するアスリートたちを世界各国から選出している。チームトヨタのアスリートたちは、練習や大会などの活動費や車両提供、用具開発などの支援を受けることができ、従業員アスリートと同様にトヨタでの雇用支援も行われる。
トヨタは「スポーツを通じた平和で差別のない社会づくり」、「モビリティを通じた持続可能な社会への貢献」を目指しており、国際パラリンピック委員会(IPC)とワールドワイド・パラリンピック・パートナーのスポンサー契約を結んでいる。自動車業界が100年に一度の変革期を迎えているなか、理念を共有できるアスリートの活躍を通じて、従業員をはじめ、関係者や株主すべてが刺激を受けると考えている。また、そのことが、すべてのひとに「移動の自由」を提供できるモビリティ社会の実現に寄与するとしている。
平昌2018冬季パラリンピックにあたり豊田章男社長は、「ひとはだれもが何かと闘っていると思います。そして、諦めないということがとても難しいことだと知っています。だからこそ、闘い続けるアスリートの姿に心を揺さぶられるのではないでしょうか。すべてのアスリートが持てる力を出し切り、その闘いが悔いのないものになること、平昌から世界に向けて、笑顔の輪が広がることを切に願います」と語った。
トヨタは、国際パラリンピック委員会のワールドワイドパートナーとしてはじめて、世界177カ国のパラリンピック委員会(NPC)ともそれぞれ契約を結んび、現地の事業体を通じてパラスポーツの認知向上、振興を目指し、パラアスリートの支援活動に協力している。また、トヨタは国際パラリンピック委員会傘下にある非営利団体「アギトス財団」が、各パラリンピック委員会の組織運営力を高めるために行うプロジェクトにも参画しており、トヨタのビジネスノウハウを提供する支援活動も行なっている。
ちなみに、2月25日に閉幕した平昌2018冬季オリンピックに出場したチームトヨタアスリートは35人。その内、11人が、金メダル8個、銀メダル5個、銅メダル5個を獲得するなど大きな活躍を見せた。
森井大輝選手
アンドレア・エスカウ選手(ドイツ)
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