2020/5/25(月)配信
日産自動車は5月22日、新型コロナウイルス感染拡大による医療用物資の不足を受け、日産グループの各生産工場で医療用ガウンの生産を開始し、事業所を置く地元自治体を通じ医療現場に提供すると発表した。
この医療用ガウンは、産業医のアドバイスや神川県庁からの要望を取り入れながら、日産の生産技術開発部署が中心となり開発。ガウンを脱ぐ際に汚染されたガウンの表面に頭や顔が触れないこと、かつ袖が覆われていること等のポイントに加え、着用して作業する際のもたつき防止のために薄手の材料を選定し、袖部分を細くしたデザインとなっている。また、素材には物流で使用している梱包シートを活用し、作業効率を上げるために専用のトリム治具も作成。
医療用ガウンの生産は、追浜工場、横浜工場、栃木工場、いわき工場、日産自動車九州、日産車体湘南、日産車体九州にて5月中旬より開始されており、今後、愛知機械でも生産を行う予定で、全事業所あわせて約3万着の医療用ガウンを生産し、医療業現場に提供するという。
日産では引き続き、自動車の開発および生産で培ったノウハウや保有する設備を活用し、各国の政府や関係者の皆様と連携をしながら、新型コロナウイルス対応への支援を進めていくとしている。
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