高齢化や都市化が進む現代において、公共交通の重要性は日々増している。とくにバス輸送では、高齢者や車いす利用者、ベビーカー利用者も多く、スムーズに乗り降りすることを可能にするバリアフリー化が課題だ。 株式会社ブリヂストンは、横浜国立大学、公益社団法人日本交通計画協会、株式会社アドヴァンスとバス停バリアレス縁石を開発。2019年6月10日より岡山県岡山市にある後楽園のバス停で運用が始まる。 バス停バリアレス縁石とは、側面の特殊な形状等によりバスの乗降口と停留所の隙間を小さくする正着性向上を可能にして、バス乗降時のバリアフリー化に貢献するもの。今回実用化した縁石は、ブリヂストンと日本交通計画協会の知見を融合、バスの大小を問わず、正着性向上が達成できる汎用性の高い形状となっている。これにより、「バスを安定的に縁石に寄せる」、「タイヤと縁石の接触時の影響を緩和する」というバリアレス縁石実用化に向けた課題を解決し、岡山市が取り組んでいる「バス利用者の安全確保と利便性向上」に貢献する。 採用されるバリアレス縁石について 設置される箇所 :岡山市後楽園前 納入個数 :6個 サイズ :全長12m 運用開始時期 :2019年6月10日 ブリヂストンは、それぞれのニーズに応じてカスタマイズ可能なバリアレス縁石と共に、縁石に対応するバリアレスコンセプトタイヤについても研究を進め、縁石とタイヤを組み合わせたバリアレス化システムとしてさまざまな場所に展開する予定だという。 ...
On 2019年6月8日 / By wpmasterブリヂストンは高齢者に向けた画期的な「歩行トレーニング装置」を東京医科歯科大学と共同で開発し、2018年から実用化に向けた実証試験を開始すると発表した。 この装置は、体に装着した「空気圧式ゴム人工筋肉」が歩行動作をアシストするというもので、高齢者の健康増進、体力向上を目的としたトレーニングに有効とされている。 アシスト量が大きく、状況に応じて柔らかく動かすこともできる「人工筋肉」は、東京工業大学とブリヂストンが共同で開発したもので、それに東京医科歯科大学生体材料工学研究所の川嶋健嗣教授が開発した「システム制御技術」が組み合わされる。積極的な産学協同の研究が成果を出したものとしても注目に値する。 この歩行トレーニング装置に使われるのは、空気圧式ゴムによる人工筋肉で「マッキベン型」と呼ばれ、ゴムチューブとその周囲の繊維を筒状に組み上げた補強層から構成される。ゴムチューブの中の空気を加減圧することによって伸縮し、ヒトの筋肉のような動きを可能にするもので、ブリヂストンが長年タイヤやホースの開発で培ってきたゴムや補強繊維の技術が応用されている。人工筋肉は油圧で動作し、従来の電気モーターなどと比べて、5~10倍の「パワー/自重比」を誇る。 また、耐久性が高いゴムは耐衝撃性と耐振動性にも優れ、なめらかな動きを実現する。コンパクトで省エネという長所も持ち合わせ、ユーザーの体への負担も小さく、快適性の高いトレーニング装置をつくることができるという。 人工筋肉は人間の筋肉のように、大きな力が出せ、かつ作業に応じて柔軟に動くことができる。 ...
On 2017年12月29日 / By wpmaster© 2016-2020 Believe Japan, Inc. All rights reserved.