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ジャパンタクシー(JPN TAXI)に乗った! 2020年までに都内シェア1/3を目指す

By wpmaster · On 2017年10月27日

文●Believe Japan   写真●Believe Japan、トヨタ自動車

 トヨタは10月23日、「日本の新しいタクシー」として話題の「ジャパンタクシー(JPN TAXI)」を発表した。東京お台場のメガウェブで開催された式典では、出発式や乗車体験も同時に行われた。

 ジャパンタクシーは、幅広い年代の方や、車いすを使用される方、外国から観光で訪れる方など、さまざまなひとにとって「優しく快適なタクシー」として開発された。まさに日本の「おもてなし」の心が反映されたタクシー専用車だ。トヨタでは、その普及により日本の風景を変え、バリアフリーな街づくりや観光立国への貢献を目指すという。

 トヨタのタクシーは、1936年のトヨダAA型にはじまり、今日主流の「クラウン コンフォート」まで、長きにわたり日本のタクシーを支えてきた。そして、今回のジャパンタクシーはじつに22年ぶりとなるタクシー車両の新規開発となった。実車に触れ、乗車してみるとトヨタの並々ならぬ意気込みが感じられる。よく作り込まれたタクシー車両である。

 

ユニバーサルデザイン

 開発チームは「皆が乗りたくなる、笑顔になれる、そして世界に誇れる日本ならではのタクシー」を目標とした。具体的には、利用者が乗降しやすい大開口のスライドドアと低床フラットフロア、さらにはアシストグリップを配置し、車いすのままで左側からサイドスロープでの乗車が可能なユニバーサルデザインを採用している。

 

日本伝統の深い藍色

 独創デザインが目を引くジャパンタクシーだが、ボディカラーにもこだわりがあり、日本伝統の藍色である「深藍(こいあい)」を採用している。このほか「ブラック」と「スーパーホワイトⅡ」が設定されるが、推奨カラーは深藍(こいあい)で、タクシー会社各社も2020年までは独自のペイントなどを行わない方針で、あるという。ちなみに室内色は、フォーマルな「黒琥珀(ブラック)」と親しみやすい「琥珀(ブラウン)」の2タイプが用意される。トヨタではロンドンやニューヨークのような統一されたカラーリングを参考に、「ひと目でタクシーと認識でき、かつ街並みを美しく統一する」ことも目指しているという。

 

安全、安心なタクシー

 次世代のタクシーとして、ジャパンタクシーにはレーザーレーダーとカメラによる先進の安全システム「Toyota Safety Sense C」や、6個のSRSエアバッグが全車に標準装備されるなど安全意識の高さがうかがわれる。ドライバー、利用者はもちろん、周囲の交通の安全にも寄与するだろう。ちなみに環境にもやさしく、新開発されたLPG(液化石油ガス)ハイブリッドシステムを採用し、19.4km/L(JC08モード)の低燃費を誇り、CO2排出量も大幅に低減させている。

 

実際に乗ってみて……

 プロのタクシードライバーによる運転で乗客としての乗車体験会が行われた。実際に乗ってみると、5ナンバーサイズに収まるボディにしては、高さに大きなゆとりがあるし室内は広々としている。足もとスペースも広く、乗り降りもスムーズに行える。また、フラットなフロアは、奥に詰めて座る際、シートに腰を落とした状態での横移動もスムーズに行える。走り出すと、かなりの静寂さに驚かされる。加速時の姿勢も安定し、乗り心地も快適だ。車窓からの景色も広く、利用者から好評を博すだろう。座り心地の柔らかいシートは、シートヒーター(後席)付きだ。ちなみに運転手さんの話によると「これまでよりも着座位置が高くて見切りがよく運転しやすい」とのことで、こちらはすでに好評のようだ。

 

 

 出発式には、トヨタの豊田章男社長(向かって右から2番目)をはじめ石井啓一国土交通大臣(中央)、業界団体の会長を務める川鍋一朗氏(向かって左から2番目)が出席した。

 一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会と一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会の会長を兼任する川鍋一朗氏。ジャパンタクシーを「世界最先端、最高のタクシー車両」と賞賛する川鍋氏は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに、「東京都内のタクシーの1/3、1万台をジャパンタクシーにしていきます」と語った。今後見かけることが多くなるジャパンタクシーの活躍に期待したい。

 


 ピラーの位置、形状の工夫やフェンダーミラーにより、ドライバー視界は良好。ナビゲーション画面や料金メーターが利用者からも見やすいセンターに設置されるなど、タクシー専用設計モデルとしての細かなアイデアやこだわりも随所に見られる。

 


 ゴルフバック(9.5インチ)4個を収納できるラゲッジルームは401L(VDA法)の容量を誇る。折りたたみ式の車いすを積む事も可能。

 

 なお、ジャパンタクシーは、東京モーターショー会場で出展するとともに、10月28日(土)~11月5日(日)の9日間、東京ビッグサイトおよびMEGA WEBを出発し、湾岸エリアを周遊観光する乗車体験会を予定しているということで、実際に目で触れ、たしかめてみてほしい。

 

【トヨタ ジャパンタクシー 匠(たくみ)の主要諸元】
全長         4400mm
全幅         1695mm
全高         1750mm
ホイールベース     2750mm
重量         1410kg
エンジン       直列4気筒DOHC+モーター
総排気量       1496cc
エンジン最高出力   74ps/4800rpm
エンジン最大トルク   11.3kgm/2800-4400rpm
モーター最高出力   61ps
モーター最大トルク  17.2kgm
サスペンション前/後 ストラット/3リンク
タイヤ前後      185/65R15

【販売価格】

匠(たくみ)            349万9200円(消費税込み)
和(なごみ)            327万7800円(消費税込み)

トヨタ福祉車両車いす
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