トヨタは、2018年7月17日~7月21日にかけて開催される「2018年 スペシャルオリンピクス ユニファイドフットボールカップ・シカゴ」をサポートすると発表した。スペシャルオリンピックスは、知的障がいのある方たちに様々なスポーツトレーニングとその成果を発表する場としての競技会を提供している国際的なスポーツ組織。国際的なサッカー大会を開催するのは今回が初めてで、知的障がいのある方(アスリート)と知的障がいのない方(パートナー)が、同じチームで競技を行うユニファイドスポーツのスタイルで行われる。男性が11人制、女性が7人制のユニファイドサッカーで、5日間にわたって熱戦が繰り広げられる。
1968年にシカゴで開催された「第1回 スペシャルオリンピックス国際大会」の50周年記念となる今大会は、イリノイ州シカゴにあるサッカースタジアム「トヨタ・パーク」で開催される。2017年11月、スペシャルオリンピックス国際本部のグローバルパートナーに就任したトヨタは、スペシャルオリンピックスと共に「障がいの有無に関わらず人の差別をなくし、すべての人が参加できる社会(インクルージョン)を実現する」というビジョンの実現を目指している。
トヨタ自動車の豊田章男社長は、「私自身、学生時代にグランドホッケーに熱中し、ONE TEAMで闘うことの素晴らしさを学びました。知的障がいのある人にとっては、スポーツをしている時だけでなく、日常生活も闘いであり、その方々を支える人たちもまた、一緒に闘っておられるのではないでしょうか。私たちトヨタは、障がいのある人とない人が、お互いに相手の個性を理解し、支え合いながら、一緒にプレーをする『ユニファイドスポーツ』の精神に共感しております。スペシャルオリンピックスと共に、『世の中に存在する様々な違いを、個性として受け入れ、お互いに尊重しあうことができる社会』の実現に向けて、少しでも貢献できるよう努力したいと思っております。」と、大会の成功に向けた抱負を語っている。
スペシャルオリンピックスのメアリー・デイビスCEOは、「スペシャルオリンピックスは、トヨタと共に、スポーツを通じてグローバルに共生社会の魅力を人々に伝えられることをとても楽しみにしています。本大会を通じ、世界中のアスリートがひとつになることで、障がいの有無に関わらず、人々が一緒にプレーをして競い合うことができれば、垣根のないすべての人に開かれた世界が実現することを示してくれるでしょう」と、大会がもたらすポジティブな影響に大きな期待を寄せる。
1968年、故ケネディ大統領の妹であるユニス・シュライバーさんが、当時スポーツを楽しむ機会が少なかった知的障がいのある方たちが、スポーツを通じ社会参加できるよう応援する団体としてスペシャルオリンピックスを設立した。障がいのあるアスリートと健常者が同じチームを組んで参加する「スペシャルオリンピックスユニファイドスポーツ」は、チームメイト同士が互いの違いを個性として理解し、尊重することを促す活動となっている。
No Comments