文と写真●Believe Japan
ハンドリムをこぐ力をモーターがアシストすることで、移動の可能性を広げてくれるのが、ヤマハ 電動アシスト車いす「JWスウィング」、そして車いす用電動アシストユニット「JWX-2」だ。
ヤマハといえば、電動アシスト自転車PASでお馴染み。ギヤ付き自転車でも躊躇するような坂道をスイスイと登る姿を見たことがあるだろう。この電動アシスト車いすにも、PASで培った技術を投入することで、スムーズなこぎ出しや上り坂、下り坂での適切な制御を実現。こぐ力が弱い人でも、自分の力で気軽に移動できると高評価を集めている。2017年9月には現在発売されている改良モデルを発表。従来の利用者の声を反映させて開発した走行制御システム「JW Smart Core」を搭載した。これにより、利用者の身体に合わせてアシストする力を調整する「アシスト距離制御」や傾斜した道でも真っ直ぐに走れる「片流れ制御」が追加され、より幅広い人々が安全かつ快適に使えるように進化している。
今回の展示では、「JW Smart Core」の制御を実際に体験できる試乗コーナーも用意されていた。とくに印象的だったのが「片流れ制御」の体験。平地と同じような感覚でこいでいるのに真っ直ぐ進むのは心身ともに負担が少ない。
「JWスウィング」は、ヤマハが独自開発したフレームに「車いす用電動アシストユニット「JWX-2」を搭載したモデル。スポーティタイヤやホイールキャップなどのオプションパーツも用意されている。
ユーザーからの声を反映し、バッテリーは専用のバッグに収納。1充電あたりニッケル水素バッテリーで20km、リチウムイオンバッテリーで40km走行可能。
モーターアシストの大小を切り替えるスイッチ。専用ソフトを用いることで、身体の具合や環境に合わせたアシストの調整が可能。たとえばひとこぎあたりのアシスト距離や、左右バランスも細かく設定できる。また、介助者に押してもらう場合などは、ボタンひとつで手動への切り替えられる。
クルマへの積載性を考えて駆動輪を着脱タイプになっている。なお、「JWスウィング」そのものも折り畳むことで幅は33cmまで小さくなる。
No Comments