近い将来、日本の空港では、利用者の多くが小さな電動モビリティに腰をかけながら、ロビーを静々と移動する光景が見られるだろうか。2017年1月、東京の羽田空港で、ホンダのパーソナルモビリティ「UNI-CUBβ(ユニカブ ベータ)」を用いた実証実験が行われる。空港を利用する人に、空港内での移動手段として使用してもらい、その機能性を詳細に検証するという。
この小柄なUNI-CUBβ(ユニカブ ベータ)は、「進みたい方向に体を傾けて重心移動するだけ」で前後左右、斜めと自由に進むことができる。着座型で肩幅に収まるほどコンパクトなサイズのパーソナルモビリティについて、ホンダは「多くの人が行き交う空間でも周囲に圧迫感を感じさせることなく、安心して利用できる」と説明している。日本最大、世界有数の旅客数を誇る羽田空港での実証実験を通して、新たな利用シーンの拡大と普及、そして今後の実用化に向けた取り組みを加速させていく見通しだ。
こちらは2012年のUNI-CUBの紹介動画。感覚的に、そして簡単に走行できることがわかる。このモデルは重さ25kg、最高時速は6kmで、1充電で走行可能な距離も6kmとなる。
UNI-CUBには、「ASIMO(アシモ)」に代表されるヒューマノイドロボット研究から生まれた「バランス制御技術」が活かされていて、 乗ってみると軽やかに動き、重心は高いのだが、つねに安定感があるのに驚かされる。
実験は1月22日(日)まで行われる。羽田空港第2旅客ターミナル2F出発ロビーにて、空港利用者を対象としたUNI-CUBβ(ユニカブ ベータ)の体験エリアが設置され、出発ロビーの移動にも利用される。また、同時に、空港スタッフの業務にも活用され、効率性や実用性の検証も行われる。空港利用者の空港内見学ツアーでの利用なども検討されている。
この実験は、ロボットの技術検証を目的に、羽田空港でロボット製品(プロトタイプ含む)の実験導入を行う「羽田空港ロボット実験プロジェクト 2016」の一環として行われる。
参照元:ホンダ公式(外部サイト)
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