文と写真●Believe Japan
2022/11/15(火)配信
「国際福祉機器展H.C.R.2022」では、今回もさまざまな提案や新製品が見られ、盛り上がりを見せていた。その会場で、「これは多くのユーザにとって朗報だ!」と感じたのが、トヨタの「いつでもウェルキャブ」だ。その正体は、生活スタイルに合わせて現在乗っているクルマをビリーヴカー(福祉車両)に変身させることができる、後付け可能なトヨタ純正品。需要の大きい車いす収納装置と助手席ターンチルトシートがラインアップされている。
車いす収納装置
「車いすが重く、外出のたびに上げ下げがとても大変」という車いすユーザーの家族の声などにこたえた車いす収納装置は、スイッチひとつの操作でだれもが簡単にラゲッジスペースに車いすを収納することができる。重量35kgの車いすまで収納可能で、手動のほとんどのタイプに対応している。
使用するときにはレールを装置に差し込む。電動でスムーズに格納されるため、クルマを傷つける心配が減るのも嬉しい。操作スイッチは上下2つのボタンで迷うことなく使える。
収納装置は簡単に取り外しができるため、家族は通常のクルマと変わりなくラゲッジスペースを有効活用することができる。
装置は比較的コンパクトで軽く、使わないときには取り外しができるため、ラゲッジスペースを有効活用できる。生活のさまざまなシーンでクルマを便利に使うことができ、新たに福祉車両を購入する必要がないため、多くのユーザーから歓迎されるだろう。
■車いす収納装置 装着可能車種
・シエンタ(年式:2022年8月〜)
・シエンタ(年式:2015年7月〜2022年7月)※2022年11月予定
・アクア(年式:2011年12月~2021年6月)※2022年11月予定
・アクア(年式:2021年7月〜)※2022年11月予定
・ヤリス(年式:2019年12月~)※2022年11月予定
・プリウス(年式:2015年12月~)※2023年1月以降予定
・ルーミー/タンク(年式:2016年11月~)※2023年1月以降予定
■価格
14万9600円(消費税込み)
助手席ターンチルトシート
スムーズなクルマの乗り降りを可能にしてくれる助手席ターンチルトシートも後付けが可能だ。
助手席のシートが車外に回転して座りやすい向きになり、同時に座面と背もたれが前傾することで、乗り降りがとてもラクになる。足が地面につきやすくなり、乗り降りの際にかがむ必要もなくなる。またシートを跨(また)いで座る必要がなくなるので、多くの高齢者にとっても快適な装備となる。
■ 助手席ターンチルトシート 装着可能車種
・シエンタ(年式:2022年8月〜)※設定予定(時期未定)
・シエンタ(年式:2015年7月〜2022年7月)
・アクア(年式:2021年7月〜)
・アクア(年式:2011年12月~2021年6月)
・ヤリス(年式:2019年12月~)
・プリウス(年式:2015年12月~)
・プリウスPHV(年式:2017年2月~)
■価格
14万9600円(消費税込み)※取付費用が別途必要
トヨタでは、手軽に後付け、取り外しができる(車いす収納装置)「いつでもウェルキャブ」によって、歩行が困難な方、車いすユーザーとその家族は外出の機会が増え、それが日々の幸せにつながっていくと考えている。現在乗っているクルマに取り付けられるということでコスト的にも、そして、いつでも簡単に着脱ができるという操作面にも優れ、多くの人に薦められる。今後は対応車種の拡大が大いに望まれる。
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