高齢者の歩行を手軽にアシストする「歩行車」。日頃からよく見かけるものだが、最近、電動アシスト機能がプラスされたタイプが増えている。通常の歩行車が苦手な上り坂などで、歩行者を引っ張ってくれるので、使い勝手がよくて人気だという。
そしてこのほど、ロボット技術を搭載した歩行車が登場して、大きな注目を集めている。ここに紹介するテイコブ(TacaoF)の「リトルキーパス」は、「オートアシスト歩行車」と呼ばれ、オート制御により快適で安全な歩行をサポートしてくれるハイテク歩行車だ。センサーが傾斜などを感知して、上り坂では使用者の足腰への負担を軽減し、下り坂では加速することによる転倒の危険性を低減してくれる。さらに斜面を横切る際、バランスを崩して下ってしまう横流れ防止機能も搭載されている。高度な制御技術を搭載することで、歩行車の手軽さに、さらなる便利さと快適性が加わえられているのだ。
洗練された制御技術が、上り坂のラクラク感だけでなく、下り坂での安心感も生み出す。
左右の車輪を同速で回転させるオート回転制御により、斜面を横切る際の横流れも防止。
段差などでセンサーが「急な動きや速度変化」を感知すると、転倒防止のオートブレーキが作動する。
後輪に備わるモーターユニットは小型軽量タイプで、バッテリーも小型化されている。そのため、「手軽さ」が大きな魅力である歩行車らしく、軽くてコンパクトな設計となっている。
リトルキーパスは、コンパクトタイプの「リトルキーパスS」、標準タイプの「リトルキーパス」、ロングバッテリータイプの「リトルキーパスL」の3タイプが用意され、価格(税抜)は14万8000円~23万円で、介護保険適用で月額3000円~4000円程度でレンタルが可能となっている。
進化した歩行車のリトルキーパスは、ハイレベルな歩行アシストに加えて、買い物などの荷物(5㎏まで)も積むことができる。バッテリーは、500回の充電が行える高い耐久性を誇る。
ちなみに、2016年10月、リトルキーパスを製作・販売する福祉用具の総合メーカー「株式会社幸和製作所」は、経済産業省と一般社団法人日本機械工業連合会が主催する「ロボット大賞」において、最優秀中小・ベンチャー企業賞(中小企業庁長官賞)を受賞するなど、斬新で意欲的なモノ作りの姿勢が高く評価されている。
リトルキーパスS
14万8000円(税抜)
重量:約9kg(標準バッテリーパック装着時)
連続動作時間:約4時間(標準モード・通常歩行・標準バッテリーパック使用時)
充電時間:約3時間
サイズ:幅475×奥行580×高さ640~910mm
リトルキーパス
18万5000円(税抜)
重量:約14kg(標準バッテリーパック装着時)
連続動作時間:約4時間(満充電時)
充電時間:約2時間
サイズ:幅545×奥行670×高さ900~1080mm
リトルキーパスL
23万円(税抜)
重量:約14kg(標準バッテリーパック装着時)
連続動作時間:約8時間(満充電時)
充電時間:約4時間
サイズ:幅545×奥行670×高さ900~1080mm
参照元:株式会社幸和製作所
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