文と写真●Believe Japan
2025/11/14(金)配信
日本最大の福祉機器展「H.C.R.(国際福祉機器展)」に今年も行ってきました! ここではトヨタ アルファードの新しいリフトアップシート(開発中)をレポートします。

今回のトヨタブースでは、開発中の「リフトアップシート コンセプト(2モードタイプ)」を装着したアルファードを発見。これは「助手席リフトアップシート車」(助手席が電動で回転し、車外へ大きくスライドダウン。車いすからの移乗をスムーズにするタイプで、現在はルーミーに設定)と、「リフトアップチルトシート車」(シートが電動で回転して車外へスライドダウン&チルト。立ち上がりや着座をサポートする仕様で、助手席タイプはノアとヴォクシー。サイドタイプはアルファードに設定)の機能をひとつにまとめたもの。
具体的に言うと、現状では高齢の方など足腰に不安があるけど、車いすを使うほどではない方にはチルトシート車。対して車いすの方にはリフトアップシート車の2タイプを用意されているわけだが(助手席ターンチルト車をのぞく)、この2タイプの機能がひとつのシートで実現しようというのが、この2モードタイプというわけだ。

このシートの複雑な動きをひとつのシートで実現できた理由は「リフトアップユニットの薄型化」。現状はリフトアップユニットとチルトユニットは別々なのだが、リフトアップユニットの薄型化することで、2つのユニットをひとつシート下に収めることに成功。ちなみに、シートクッション厚などは従来のままで、乗り心地の悪化はないとのこと。

トヨタでは、チルト/リフトアップの2モードタイプはアルファードのようなスライドドア仕様の車に。またリフトアップモードはさまざまなクルマへの装着をイメージしているという。これは長年福祉車両と向き合っているトヨタらしい、画期的な装備になると思った。正式デビューに期待したい!














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