2021/6/11（金）配信
Hondaは、新事業創出プログラム「IGNITION（イグニッション）」発のベンチャー企業第1号となる「株式会社Ashirase（あしらせ）」が設立されたことを本日発表した。株式会社Ashiraseは、視覚障がい者の歩行をサポートするシューズイン型のナビゲーションシステム「あしらせ」を開発しており、2022年度中の発売を目指すという。
「あしらせ」は靴の中に取り付ける立体型のモーションセンサー付き振動デバイスと、スマートフォンアプリで構成されたナビゲーションシステム。アプリで移動ルートを設定し、靴の中に取り付けたデバイスが振動してナビゲーションを行うというもの。直進時は足の前方の振動子が振動、右左折地点が近づくと、右側あるいは左側の振動子が振動して知らせます。進行方向を直感的に理解できるため、ルートを常に気にする必要がなくなり、より安全に、気持ちに余裕を持って歩行することができるという。
「あしらせ」の特長
・GNSS（衛星測位システムの総称）測位情報と、ユーザーの足元の動作データから、視覚障がい者向けの誘導情報を生成
・白杖を持つ手、周囲の音を聞く耳を邪魔せず、足への振動でナビゲーションを行う
・足の神経層に合わせた振動子の配置とし、振動を感じやすい
・本体には柔らかく、形状を保てる素材を採用し、靴の中に入れても違和感が少ない
株式会社Ashirase 代表取締役 千野 歩（ちの わたる）氏のコメント
「身内の事故をきっかけに、視覚障がい者のより安全で自由な移動を実現したいと活動を始めました。『あしらせ』を開発し、Hondaの新事業創出プログラム『IGNITION』に挑戦して、今回（株）Ashiraseの起業に至りました。『あしらせ』の発売に向けて、これからたくさんの壁にぶつかることになると思いますが、一つひとつ乗り越え、視覚障がい者の自由な移動の実現に向けて、全力でチャレンジしていきます」
株式会社Ashirase公式ウェブサイト: https://www.ashirase.com
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