文と写真⚫︎Believe Japan
2026/8/24(月)配信
ホンダの軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」がマイナーチェンジを受け、それに合わせて車いす乗降用のスロープを備えたN-BOXのスロープ仕様車も改良された。

N-BOXは、広い室内空間と開放感のある視界が生み出す運転のしやすさなどにより、幅広いユーザーから支持されているホンダを代表する軽自動車である。全タイプに先進安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備し、JNCAP「自動車安全性能2023」では最高評価となる「ファイブスター賞」を獲得。さらに、パワフルな走りと優れた燃費性能や走りのクオリティも評価され、2026年4月にはシリーズ累計販売台数が300万台を突破した。登録車を含む新車販売台数では5年連続、軽四輪車では11年連続で首位を獲得している。

その高い人気を背景に、スロープ仕様車も多くのユーザーに選ばれてきた。軽スロープ車カテゴリーでは2024年まで7年連続で販売首位を獲得しており、今回のマイナーチェンジによって、ホンダは2026年度も軽スロープ車カテゴリーでの首位を目指している。
今回の改良では、スロープ専用リアバンパー、ボディ同色のロアガーニッシュ、メッキ加飾を採用。福祉車両でありながら、デザイン性にもこだわったテールゲートまわりを実現した。使い勝手の面では、スロープ仕様車全タイプで運転席にハイトアジャスターを標準装備。身長や体格に合わせてシートの高さを調整できるようになっている。また、N-BOX CUSTOMスロープではバックドアランプをLED化。インテリアのLEDライトと統一され、夜間や暗い場所での荷室やスロープ周辺の視認性を高めている。



N-BOXスロープ仕様車の電動ウインチは、車いすの固定や乗降をサポートするだけでなく、2段階の速度調整機能や進路補正機能を備える。さらにリモコン操作にも対応し、介助者の負担軽減に貢献。そして、このスロープは車いす利用時だけの装備ではない。重い荷物を積み込む際には、スロープの上を転がして収納できるため、重い荷物を持ち上げる負担を軽減できる。収納したスロープは荷室の床としても活用でき、荷物を上下に分けて積載できるなど、限られたスペースを有効に使える工夫が施されている。シートアレンジも多彩で、車いすを乗せたまま快適に移動できる「車いす乗車モード」、スロープを前倒すことで標準車と変わらない荷室空間を実現する「4人乗車モード」、さらには後席を倒してフラットな荷室フロアを生み出す「フラットモード」を用意。介護が必要な場面だけでなく、買い物やレジャー、大きな荷物の運搬など、日常のさまざまな用途に対応する。

もはや介護のためだけに使う特別なクルマではなく、普段は一般的な軽ワゴンとして使いながら、必要なときには車いす仕様車として活用できるN-BOXスロープ仕様車。さらに普段はスロープを荷物の積載にも役立てられることが、従来の「福祉車両」という用途が限られたイメージを大きく変える。
高齢化が進む日本では、福祉車両の役割がますます重要になっている。2025年の要介護(要支援)認定者数は815万人に達し、その数はさらに増加し、2040年には988万人に達すると見込まれている。10人に1人が要介護となる時代を迎える。一方で、コロナ禍の影響で買い控えがあった福祉車両市場は復調傾向にあり、とくに車いす仕様車はシェアを伸ばしている。今回新たな魅力を持ったN-BOXスロープ仕様車の登場でその流れはさらに加速しそうだ。

ホンダは、購入時のサポート体制の充実にも力を入れている。「実車を見て、車いすで試乗してから選びたい」という声に応え、福祉車両の展示・試乗車を配備するとともに、サービス介助士が在籍する「オレンジディーラー店舗」を全国395店舗に展開している。また、「福祉車両について、しっかり説明を聞き、安心できる人から購入したい」という要望に対しては、福祉車両に関する専門研修を受け、社内テストに合格した営業スタッフによる「福祉スペシャリスト制度」を導入。現在、全国57名のスタッフが専門知識を生かした提案を行っている。さらに、突然介護が必要となり、早急に福祉車両を必要とするユーザーに向けて、N-BOXスロープ仕様車を早期に納車できる販売店情報をホンダのホームページで公開している。
■メーカー希望小売価格(消費税非課税)
N-BOX スロープ(福祉車両)
・N-BOX スロープ FF:194万6000円
・N-BOX スロープ 4WD:207万8000円
・N-BOX CUSTOM スロープ FF:244万3500円
・N-BOX CUSTOM スロープ FF:257万5500円















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