文●Believe Japan 写真●Believe Japan、ホンダ 2022/5/26(木)配信 ホンダが6代目にあたる新型のステップワゴンを5月27日に発売する。新型には、ビリーヴカー(福祉車両)として、「スパーダ」をベースにした「車いす仕様車」と「サイドリフトアップシート車」を設定。価格は339万6000円~383万円(非課税)。 新型ステップワゴンは、「素敵な暮らし」をグランドコンセプトに、乗る人すべての安心と自由への思いに応えるクルマとして作られた。乗り物酔いしにくいように水平基調のベルトラインを室内に通したり、シートの形状を工夫することで2列目、3列目からの視界を広くするなどさまざまなアイデアが込められている。同時開発となった福祉車両でもそのコンセプトは受け継がれているという。 ステップワゴン「車いす仕様車」では、車いすを2列目、3列目、そして2列目および3列目に乗車するようにできるが、どのポジションに乗車しても見晴らしがいいのが自慢。その理由は3列目シートの収納方法にある。ライバル車は3列目シートを窓側に跳ね上げる構造のため、車いすで乗車すると側面の視界が遮られてしまうが、ステップワゴンでは3列目シートを床下に収納するため、車いすで3列目に乗車しても窓がそのまま使えるのだ。また、3列目に車いすで乗車したときにもとなりの席が使えるようにするなど、介助者の利便性も考えられている。 新型では、福祉車両の開発にあたって実際のユーザーから利用実態を調査し、それを反映したという。そのひとつが、リクライニング車いすへの対応。2列目の床に専用の固定点を増設することでこれを実現した(2列目乗車タイプ)。スロープの角度や操作のために必要な力の具合なども利用者の意見を参考している。メモリー機能付きパワーテールゲートを全車標準装備としたのも、利用者に女性が多く、重たいバックドアの開け閉めが不便だという声に答えたからだ。 こうしたユーザー目線の徹底は、機能面だけに止まらない。通常、ミニバンの福祉車両は施設など事業者が購入するケースが多く、そのためコストパフォーマンスのよさが厳しくチェックされるが、ステップワゴンの場合、ユーザーの多くが個人所有のため、求められるニーズが異なってくるのだという。つまり、福祉車両であっても、クルマとしての魅力が同時に求められるのだ。 そこで新型ではベースとなるグレードを上質さをテーマにした「スパーダ」に設定。走行中の死角を補う「ブラインドスポット インフォメーション」や、3列目まで空調を独自に操作できる「トリプルゾーンコントロールフルオートエアコンディショナー」といった充実した装備に加えて、デザイン面でも気を配る。フラットな床はフローリング仕上げで、落ち着いたダーク調の木目柄がシックな雰囲気を演出。バックドアなどのデザインもできるかぎりスタイリッシュなものになるように、ベースモデルの設計段階から参画。プラチナ調クロームメッキでこだわりの外観デザインを引き締めた。その出来栄えに開発スタッフは「乗っている人が誇りに思えるようなカッコいいデザインに仕上がった」と胸を張る。 福祉車両としての機能、利便性に加えて、クルマ本来の魅力を大いに高めた新型ステップワゴンは、福祉車両のある暮らしを明るく、楽しくしてくれる力作だ。 ●価格帯(消費税非課税)車いす仕様車:355万5000円〜383万円サイドリフトアップシート車:339万6000円〜363万6000円 ...
On 2022年5月26日 / By wpmaster文と写真●Believe Japan 2021/2/15(月)配信 大幅マイナーチェンジしたホンダ オデッセイの「サイドリフトアップシート車」を体験試乗! 新型オデッセイの上質感とゆとりのある空間を、実際に試乗しながらご紹介します。 関連記事:【新型オデッセイ試乗】回転シート車は、これからのクルマ選びにハズせない! ...
On 2021年2月15日 / By wpmaster文と写真●Believe Japan 2021/2/12(金)配信 ホンダの上級ミニバン「オデッセイ」が、昨年末に大幅マイナーチェンジを実施。それにともない、車いす利用の方や足腰の弱い高齢の方に便利な「サイドリフトアップシート車」と「助手席リフトアップシート車」も新しくなった。 新型オデッセイが目指したのは、『さらなる上質さと心地よさの向上』。厚みのあるフロントマスクの採用で外観はグッと迫力を増したが、むしろ注目すべきは、既存ユーザーから徹底的にヒアリングを行い見直したという、その中身だろう。 たとえば、インテリアではインパネまわりが全面的に変更され、ナビゲーションパネルの大型化(10インチ)やコンビメーターの形状変更、手の触れやすい位置へのソフトパッドの配置、収納式ドリンクホルダーの追加、インパネアッパーボックスをリッド付きにするなど、ユーザー目線で変更されている。 また、静粛性を高めるべくフロントドアガラス/スライドドアガラスの遮音化、テールゲートガラスの板厚アップに加え、ノイズリデューシングホイールも採用するという徹底ぶり。安全運転支援システム「ホンダセンシング」では、後方誤発進抑制機能が新たに加わった。 オデッセイの回転シート車には、「サイドリフトアップシート車」と「助手席リフトアップシート車」があるが、これは車いす利用の方(もしくは足腰の弱い高齢の方)がどちらに座って移動したいかで決まることが多いという。つまり、家族内で相談しましょうというわけだ。ユーザー目線で言えば、選べるところがありがたい。 今回試乗したのは、新たにアブソルートに設定され、2.4Lガソリンエンジンを搭載した「サイドリフトアップシート車」。市街地、高速道に加え、ちょっとした山道でも試したが、全行程でドライバー、2列目シートとも落ち着いて乗れる1台に仕上がっていた。この「落ち着いて乗れる」ことは、通常のクルマに加えてビリーヴカー(福祉車両)にとっても非常に重要なチェック項目。リラックスできる環境であれば、おのずと笑顔も増えるもの。 現在、この車格で選べるビリーヴカーはさすがに少ない。快適性の話はベースとなるクルマそのものに起因する話ではあるが、今回改めて、車いす利用の方や足腰の弱い高齢の方に、オデッセイはやさしいクルマだと感じた。 ホンダ オデッセイ アブソルート サイドリフトアップシート車 FF/7人乗り(CVT) ■全長×全幅×全高:4855×1820×1695mm■ホイールベース:2900mm■トレッド前/後:1560/1560mm■車両重量:1830kg■エンジン:直4DOHC■排気量:2356cc■最高出力:175ps/6200rpm■最大トルク:23.0kgm/4000rpm■サスペンション前/後:マクファーソン式/車軸式■ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク■タイヤ前/後:215/60R17 ■車両価格:363万4000円(消費税非課税) 関連リンク:ホンダ福祉車両(https://www.honda.co.jp/welfare/) ...
On 2021年2月12日 / By wpmaster文●Believe Japan 写真●Believe Japan、トヨタ自動車 4月20日(木)~22日(土)の日程で、インテックス大阪で開催された総合福祉展「バリアフリー2017」。9万人以上の来場者を集め、盛況のうちに幕を閉じたイベントの主役はまさに福祉車両だった。そのなかでもとくに印象に残ったのが、トヨタブースで展示されていたエスティマハイブリッドの福祉車両「サイドリフトアップシート車」だった。 このサイドリフトアップシートは、回転して、クルマの外へスライドダウンした後に、脱着でき、車いすとして使用できるのが特徴で、介護用の車いすとして使える「手動式」と、自走が可能な「電動式」の2タイプが用意されている。以前からすでに販売されていたが、改良を重ね続け、イベントで展示されるのは今回が初めてだという。ここでは、その優れた機能性を紹介する。 サイドリフトアップシート(脱着タイプ)の魅力 ◎車いすから降りて、シートに移り座る必要がないので、本人も介助の方もラク。 ◎シートの高さや前後スライド位置、リクライニングの角度などが自動メモリーできる。 ◎車いすに座っての乗車よりも座り心地がよく、長時間の移動による負担が大幅に軽減される。 ◎シートはブレーキ付きで、安心して介護用車いすとして利用できる(手動式)。 ◎コントロールパネルやジョイスティックによって、介助なしで自在に操作が行える(電動式)。 車内はもちろん車いすとしても、ゆったりとした座り心地が味わえる脱着タイプのサイドリフトアップシート。電動式の場合、家庭用100V電源でも手軽に充電でき、さらにシート背もたれの裏側にはバッテリー2個(1個使用、1個予備)を積むことができるので、バッテリー切れの心配も少ない。バッテリーの残量が少なくなると、赤ランプが点滅して、ブザーでも警告してくれる。また、状況に応じて手動/電動の切替もできるので便利だ。 最高速度は3.5km/hで、可能走行距離は8km(バッテリー2個)となるので、駐車場所から近くでの用事などには十分だろう。バッテリーの充電時間は1個およそ3時間。ちなみに、じゃり道での走行はできないが、25mmまでの段差を乗り越えられ、ゆるい坂道(8°まで)を登ることもできる。利用者からは概ね好評だというが、大いに納得できる実用性の高さだ。 操作手順(電動式) ①サイドドアを全開にして、操作スイッチを押し続ける。シートが回転を開始する位置まで後ろにスライドして、背もたれの角度が自動的に調整される。 ... ...
On 2017年5月16日 / By wpmaster© 2016-2020 Believe Japan, Inc. All rights reserved.