文●Believe Japan 写真●Believe Japan、トヨタ自動車 トヨタは10月23日、「日本の新しいタクシー」として話題の「ジャパンタクシー(JPN TAXI)」を発表した。東京お台場のメガウェブで開催された式典では、出発式や乗車体験も同時に行われた。 ジャパンタクシーは、幅広い年代の方や、車いすを使用される方、外国から観光で訪れる方など、さまざまなひとにとって「優しく快適なタクシー」として開発された。まさに日本の「おもてなし」の心が反映されたタクシー専用車だ。トヨタでは、その普及により日本の風景を変え、バリアフリーな街づくりや観光立国への貢献を目指すという。 トヨタのタクシーは、1936年のトヨダAA型にはじまり、今日主流の「クラウン コンフォート」まで、長きにわたり日本のタクシーを支えてきた。そして、今回のジャパンタクシーはじつに22年ぶりとなるタクシー車両の新規開発となった。実車に触れ、乗車してみるとトヨタの並々ならぬ意気込みが感じられる。よく作り込まれたタクシー車両である。 ユニバーサルデザイン 開発チームは「皆が乗りたくなる、笑顔になれる、そして世界に誇れる日本ならではのタクシー」を目標とした。具体的には、利用者が乗降しやすい大開口のスライドドアと低床フラットフロア、さらにはアシストグリップを配置し、車いすのままで左側からサイドスロープでの乗車が可能なユニバーサルデザインを採用している。 日本伝統の深い藍色 独創デザインが目を引くジャパンタクシーだが、ボディカラーにもこだわりがあり、日本伝統の藍色である「深藍(こいあい)」を採用している。このほか「ブラック」と「スーパーホワイトⅡ」が設定されるが、推奨カラーは深藍(こいあい)で、タクシー会社各社も2020年までは独自のペイントなどを行わない方針で、あるという。ちなみに室内色は、フォーマルな「黒琥珀(ブラック)」と親しみやすい「琥珀(ブラウン)」の2タイプが用意される。トヨタではロンドンやニューヨークのような統一されたカラーリングを参考に、「ひと目でタクシーと認識でき、かつ街並みを美しく統一する」ことも目指しているという。 安全、安心なタクシー 次世代のタクシーとして、ジャパンタクシーにはレーザーレーダーとカメラによる先進の安全システム「Toyota Safety Sense... ...
On 2017年10月27日 / By wpmaster文と写真●Believe Japan 次に気になったのはトヨタが展示した次世代のタクシー「ジャパンタクシー(JPN TAXI)」だ。遡ること、2013年の東京モーターショーに「JPN TAXI Concept」として出展され、ロンドンタクシーを思わせる背の高いスタイルから大きな関心を集めていたが、ついに年内にも発売される見通しとなっている。低床化、大きく開くスライドドアによる優れた乗降性と、車いす乗車にも対応する広い室内空間、さらには街中での取りまわしのよさも兼ね備え、利用するひとに「おもてなしの心」を伝えられるタクシー車両を目指して開発されたという。 親しみの持てる個性的な内外装デザインが特徴だが、一般的なタクシーとして数多く運行される車両にユニバーサルデザインが取り入れられていることには大きな意味がある。トヨタでは、超高齢化社会やエコ社会にも対応する、「日本のタクシー」の新たなスタンダードを確立していく姿勢だ。 フロアが低く、大型のアシストグリップも付いているので、お年寄りの方でも快適に乗り降りができそうだ。 後席助手席側のシートは、座面を跳ね上げてフラットなフロアを作り出せ、その部分に車イスを載せることができる。ボディサイズは全長4400mm、全幅1695mm、全高1750mmだが、室内の広さはそれ以上に感じられる。 車いす乗車をサポートするスロープは標準装備で、車いすの方も安心して乗車することができる。また、ジャパンタクシーの足まわりは、耐久性と乗り心地を両立したフロント:ストラット、リヤ:3リンクとなっている。 リヤドアのオリンピックステッカー。2020年に開催される東京オリンピック/パラリンピックでは、海外も含め、多くの方が車イスで移動することが想定される。 パワートレーンは、高い評価を受けているシエンタに搭載されるハイブリッドシステムをベースにLPG(液化石油ガス)化。 フェンダーミラーが目を引く。タクシーでフェンダーミラーが多いのは、車線変更時の死角が少なくてすむからだ。助手席に乗客を乗せている場合、車線変更でミラーを見るたびに乗客を見てしまうということもない。 運転席側の後席ドアは、通常のヒンジドアタイプとなっている。これには理由があって、ドアを少し開けて後方の安全を確認する際に、後方の車両からも視認性が高いからだという。より高い安全性が見込まれているのだ。... ...
On 2017年10月16日 / By wpmasterマツダから正式に2017年9月21日に発売になったばかりのロードスター(ソフトトップ)、ロードスター RF(電動ハードトップ)の手動運転装置付車は、「人が自分の力で自分の操作で運転ができること」を実現させている。今回はマツダ田中賢二主査がロードスターRF 手動運転装置付車を解説。 関連記事:【マツダ ロードスターRF 手動運転装置付車 2017】 福祉車両で「人馬一体」が体感できる ...
On 2017年10月6日 / By wpmaster文と写真●Believe Japan この特別なロードスターには手動運転装置が付いている。 マツダから正式に2017年9月21日に発売になったばかりのロードスター(ソフトトップ)、ロードスター RF(電動ハードトップ)の手動運転装置付車は、「人が自分の力で自分の操作で運転ができること」を実現させている。足が不自由な方が両手を使って走る歓びを感じることができるクルマである。 マツダの福祉車両の歴史は長い。90年代にはすでに他の国内メーカーに先んじて、キャロルの小さなボディの後部ハッチからスロープを出して車いすを格納できる福祉車両を発売していた。そのマツダが満を持して発売したのが、この「自操型」福祉車両ロードスター。 スポーツカーの福祉車両が誕生した マツダは2年ほど前からコンセプトモデルとしてロードスターを福祉機器イベントなどに参考出品してきたが、そこで多くの来場者から、「嬉しい」「乗りたい」などの反響があったという。また、「シフトダウンスイッチが右側にほしい」などの声も積極的に取り入れてこのロードスターを開発してきた経緯がある。 今回触れたのはロードスター RFの手動運転装置付車。乗り込んでみると、ドアが大型のために、開口部が広い。大きいドアは開くのに駐車した横のスペースが余分に必要になるデメリットがある反面、車いすから移乗する際に足元がラクである。移乗するときには足を前に投げ出して、場合によっては手で足を引き上げる必要が生じるが、開口部が狭いと膝を余分に曲げなければいけなくなる。これは苦しい姿勢だ。開口部の広い車は、足が前に出しやすく乗り込みがラクである。また、スポーツカーならではの座面の低さがあるため車いすとの座面高さとの違和感が少ない。 オプションの「乗降用補助シート」を手前に倒すと、補助シート(上面)とシートの段差が少なくなる。横移動の時に一度ここに腰掛けることができるため、非常に実用的なオプションだ。ドアを閉めるときにはこれを手動で手前に立てる。すると、動かすときにしっかりとした剛性を感じる。このような動きにもしっかりとした作りを感じられるのは、メーカーオプションならではである。 乗降用補助シートは折り畳みタイプで、運転の邪魔にならないよう工夫されている。 作り手のこだわり ロードスター/RF手動運転装置付車の開発を担当したマツダの田中主査にお話をうかがった。 「価格が高くてはいけない、そもそも壊れてしまっては意味がない。リーズナブルな価格で提供できて、信頼性の高いものというところを目指しました。車体に穴を空けて装着をするものですので、自動車としての強度が確保できるかなどの視点が必要になります。また、振動で簡単にボルトが緩まないよう、架装品として装着した際のクオリティも実現させる必要がありました。余分なスペースが少ないロードスターのタイトな室内の中に部品を装着していくのは簡単な作業ではありませんでしたが、結果的にはうまくはめ込むことができました。操作性もよく仕上がって、ロードスターのダイレクトな感覚を残せたと思っています」と田中主査。 マツダ商品本部の田中賢二主査。「手動運転装置付車の開発をロードスターで行いたい」と社内で提案したところ、多くの役員が「それはいい、行こう!」と賛同してくれたのが非常にうれしかったとふり返る。 ロードスターの魅力をそのまま伝える... ...
On 2017年10月6日 / By wpmaster文●Believe Japan 写真●Believe Japan、トヨタ自動車 もともと定評があった座面と背もたれがチルトダウンする車いす、トヨタの「ウェルチェア」に電動化されたものが登場し、 ヴォクシー、ノア、エスクァイアのウェルキャブにも新しい車いす仕様車「タイプⅢ」が登場した。注目なのは、この電動ウェルチェアと新開発の「ワンタッチ固定装置」とを合わせて使用することで、車いすによるスロープでの乗り降りが大幅にしやすくなったことだ。 この新しい車いすは、ヴォクシー、ノア、エスクァイアのマイナーチェンジに合わせたもので、東京お台場の「メガウェブ(MEGA WEB)」で、電動「サイドリフトアップチルトシート」仕様車といっしょにお披露目された。既存の手動タイプのウェルチェアを載せるときは、スロープを出した後、引き込み用のベルトを二本引き出して本体に固定、電動ウインチで車内に引き上げるという手順(全11手順)が必要だった。もともとベルトもウインチもよく考えられた角度でスムーズに作動し、安定感の高い機能ではあった。しかし、11手順をすべてを行うのに時間がかかり、たとえばボランティアのスタッフの方が初見で作業を行う際に、手順を覚えるのに苦労するような側面もあった。 車いすの電動化とワンタッチ固定が乗り降りを一変 トヨタ ウェルキャブの製品企画主査である中川茂氏は、「ウェルチェアを電動化することにより自走乗車が可能になり、ベルトもウインチも不要になりました。ベルトを緩める、車いすに装着する、巻き上げる、固定するなどの手間がなくなり、乗り降りが11手順から1手順へと、大幅にシンプルになりました」と、新しいスロープ車の魅力を語った。 実際に介助する方のおよそ7割が、60歳以上の女性という現実を前に、「これまでよりもずっとシンプルで手軽な車いすの乗り降りを目指しました」という中川主査。 介助者が後ろについてそのまま自走でスロープを登り、登り切ったところで車いす下部にあるバーが車体の室内床面にある「ワンタッチ固定装置」にガチャっとはまり、それで終わり。すべてがひとつの手順で完結するという究極の簡単さなのだ。もちろん搭載する時間も大幅に短縮されている。 フロアに描かれた黄色のラインをガイドに電動車いすを移動させる(左上)。新開発の電動車いすの下部には特製のバーが取り付けてあり、これを受けて自動的にロックするフックが車両のフロアに備えられる(右上)。乗り降りは、介助者が電動車いすを操作して行う(左下)。「カチッ」とワンタッチでしっかりと固定され、解除もワンタッチ(右下)。 スロープ上の動きも、ACサーボモーターと呼ばれるモーターが低速で動くため安心感が高く、不安を感じさせない。介助者は車いすの左後輪を「床面の黄色いステッチのガイド」に沿って走らせることだけを考えて進めば、ウェルチェアは「ワンタッチ固定装置」にしっかりと装着される。非常に簡単だ。外すときには床面のロックを足で外し、バックさせるボタンを押して低速でスロープを下りていくという逆の手順を行うだけだ。... ...
On 2017年10月4日 / By wpmaster文と写真●Believe Japan シトシトと降る雨の日の乗り降り……。 足が弱った方も介護者も雨に濡れたくないが、乗車するシートそのものも濡らしたくはない。いままでは介護者が片手で傘をさしても、このすべてを濡らさないようにするのは至難の技だった。結果、雨の日は屋根のある場所でないと乗り降りがしづらい。そして、雨の日を外出は控え気味になってしまう。 しかし、そうした常識をトヨタのミニバンたちが変えてくれそうだ。マイナーチェンジしたトヨタ ヴォクシー、ノア、エスクァイアのウェルキャブに、新開発の電動「サイドリフトアップチルトシート」装着仕様車がラインアップされた。東京のお台場にある「メガウェブ(MEGA WEB)」で説明会が行われたので、その模様をお伝えしたい。 今回のサイドリフトアップチルトシートを装着したヴォクシー、ノア、エスクァイアは、「足が弱った方」が後席に乗降する際に、現在考えられるベストな選択のひとつといえるだろう。介助があれば立ち上がることができる方、杖や補助があればある程度の独歩が可能な方、歩くことには問題がないが加齢などで膝に負担をかけるとつらいという方などの利用に適している。 2列目の座席が電動でクルッと回るだけでなく、座席が90度回って道路側を向いたときに、自然と座面後方が高くなる。これによって、足が弱った方や加齢によって膝の角度が曲がりにくい方が、少し腰を落とすだけでシートに腰をかけ体を預けることができる。膝への負担が非常に少ない、それは立ち上がる時も同じこと。ヒップポイントを自然と高くしてもらえた位置で両足が地面につくので、膝への負担が少なく降車時に体が安定する。 乗り降り時の必要スペースが半分以下に この座席は回転するときに後方を上げるだけでなく、同時に座席自体が「ドアの外へせり出す部分が少ない」構造になっている。それは非常に合理的なつくりで、雨が降っているときでも、一本の傘で大人2人とシートそのものを濡らさないように覆うことができるのだ。せり出しが少ないということは、多くの自宅駐車場が直面する問題も解決する。従来型の電動回転シート(トヨタ車)は、乗り降りするときに車両の横に約1.2mの距離が必要だった。しかし、1.2mもの横スペースを余分に持つ駐車場は多くない。いままでは電動回転シートを利用するために、自宅駐車場を改造しなければならないユーザーもいたという。 左側は従来タイプのサイドリフトアップ、右側が新開発のサイドリフトアップチルトシート。これまでは雨の日の乗り降りで、シートを濡らしてしまうことがほとんど避けられなかった(左上)が、新型ではひともシートも傘の下に収まる(右上)。また、従来型では座面が低くフラットなために、起き上がるのに力が必要な上、大きなスペースも必要だった(左下)。しかし、新型では、座面が適度に高く、前かがみに展開するため、自然な体勢で立ち上がれる(右下)。そして、座席がほとんど外にせり出さないため、車両脇のスペースも大幅に少なくて済むようになっている。 ところが、新しいこの「サイドリフトアップチルトシート」は、たった約55cmの車両横のスペースだけで乗降を可能にする。せり出し部分が55cmなのではなくて、乗降する乗客の乗降スペースとして車両の横に55cmあれば利用ができるのである。これでわざわざ自宅駐車場を改造しなくても、この機構を使える。これはとても大きな違いだ。 「車両の本体価格をできるかぎり低く抑えるのはもちろん、福祉車両を使うために車庫を改造するようなコストの発生を防ぐことも大切です」と語るトヨタ福祉車両製品企画主査の中川茂氏。... ...
On 2017年10月2日 / By wpmaster文●Believe Japan 取材協力●公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 「気になる!知りたい!福祉ワード」とは、福祉にまつわる「なんとなく知っているつもり……」になっている事柄について、あらためて調べてレポートするコーナー。今回は駐車場や公共施設などで見かける車いすがデザインされた「国際シンボルマーク」について、名前の由来やその役割について、ご紹介します。 国際シンボルマークってなに? 「国際シンボルマーク」は、車いすがデザインされていたり、駐車場などで見かけるため、歩行が不自由な方々へのサポートを表していると思われがちです。しかし、このマークが本来意味するのは、障がいを持つすべての方々が利用しやすい建物、施設であることを表すものなのです。たとえば歩行困難者のためにスロープが設置されていたり、施設の構造や案内などにさまざまな配慮が行われていることを示しています。1969年、それまで各国でバラバラにデザインされていたものを、世界統一デザインとすることで、国や言語に関わらず、障がい者にわかりやすく案内できるようにと定められました。 障がいを持つすべてのひとのためのマーク 日本において、この「国際シンボルマーク」の本来の意味を広め、正しく活用してもらうべく活動しているのが、「公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会」です。お話を伺った総務部 総務課 課長の村上さんによれば、「国際シンボルマークができたころは、主に公共的な建物や施設に使われていましたが、経済成長とともにモータリゼーションが発展し、歩行困難者の方々がクルマを利用することが増えたことで、駐車場にマークを利用したいというニーズが生まれました。また近年では、障がいのある方の社会進出が進んだことで、民間も含め幅広い施設で広く使われるようになってきました。しかしその一方で、マーク本来の意味が理解されず、車いすの方へ向けた表示であるような誤解や利用方法も生まれています。個人のクルマにマークを掲示する方もいらっしゃいますが、これは障害のある方がクルマに乗車していることを周囲にお知らせするという表示にはなりますが、駐車禁止を免れる、または障害者専用駐車場を優先的に利用するための証明にはなりませんので、ご注意頂けますと幸いです。外国ではマークの発行に資格が必要であったり、法律でルール化されているのですが、日本はまだ厳密にルール化されていません。我々としては今後も一層、国際シンボルマークについて正しい理解を広めていきたいと思います」。 クルマの利用に関するマークは? 駐車禁止の規制から除外されることを示すマークとしては、「駐車禁止除外指定車」の標識があります。また、障がいを持つ方が運転していることを表すマークとしては、「身体障害者標識(四つ葉マーク)」や「聴覚障害者標識」があり、ご高齢の方であることを示すものは「高齢者マーク」となりますので、それぞれ正しく利用したいものです。 また、国際シンボルマークを敷設している駐車スペースを、サポートが必要な方々にスムーズに活用してもらえるようにと、地方自治体が「パーキングパーミット制度(障害者等用駐車区画利用証制度)※」を採用するケースが増えています。障がいのある方だけでなく、高齢者、妊産婦の方についても、この制度を利用することで、国際シンボルマークの敷設されたスペースに優先的に駐車することができます。なお、パーキングパーミット制度は、地方自治体により実施の有無や名称、実施内容等が異なるため、まずはお住まいの地方自治体にてご確認ください。 正しい理解と利用が求められる 「国際シンボルマーク」は、より多くの人々が暮らしやすい社会を実現するために作られた世界各国で共通して使われているマーク。たとえば海外旅行などで海外に出かけた際にも、このマークがある建物なら安心して利用できる目安になります。一方で、海外からの旅行者にとってもそれは同じです。だからこそ、今後より一層、正しい理解と使い方が広まることが求められるのではないでしょうか。 「国際シンボルマーク」のまとめ... ...
On 2017年8月3日 / By wpmaster2017年の2月末にセレナのライフケアビークル(福祉車両)シリーズにチェアキャブ(車いす仕様)「スロープタイプ」が新たに設定された。今回われわれは、実際に車いすで乗り降りの使い勝手や市街地走行、高速走行を織り交ぜての長距離移動を試し、そのポテンシャルを探ってみることにした。 関連記事:【日産セレナ チェアキャブ スロープタイプ 2017】を試乗でチェック English subtitled movie (英語字幕付き動画) ...
On 2017年7月4日 / By wpmaster文●Believe Japan 写真●Believe Japan、日産自動車 ファミリー層から絶大な人気を誇る日産のミニバン「セレナ」が、2016年の8月にフルモデルチェンジを行い、さまざまな新機能を搭載して話題を呼んでいる。 そして、ライフケアビークル(福祉車両)シリーズにチェアキャブ(車いす仕様車)「スロープタイプ」が新たに設定されたのが2017年の2月末。今回我々は、実際の使い勝手に加え、市街地走行と高速走行を織り交ぜた長距離移動を試し、そのポテンシャルを探ってみることにした。 チェックしたのは「セレナ チェアキャブ スロープタイプ 車いす1名セカンド仕様」。2列目に車いすで乗車するタイプだ。新型セレナは運転席から3列目まで、すべてのひとが楽しく快適に移動できることを目標に開発されたという。標準車の資質は、福祉車両にもダイレクトに反映されるから楽しみだ。ちなみにスロープタイプには、そのほか「車いす1名サード仕様(3列目)」、「車いす2名仕様(2、3列目)」、そして専用シートレイアウトや手すり、オートステップを装備した施設送迎向けの「車いす1名送迎仕様(3列目)」の計4タイプが設定されている。 【使い勝手】 まず、車いすで乗り込んでみて、実際の使い勝手を確かめてみた。後輪が油圧式車高調整機構になっていて、ワンタッチで速やかに車高を下げ、スロープの傾斜をゆるやかにすることができる。油圧の車高調整と電動ウインチはなめらかに作動し、車いす固定フックの取り付けや電動ウインチの操作も非常にシンプル。おかげでスムーズな車いす乗車ができた。 開発生産を担当しているのは、日産の関連企業で特装車を手がける「オーテックジャパン」。これまでさまざまなスポーツモデルやカスタムモデルなどを手がけ、その開発力とエンジニアリングで高く評価されているメーカーである。 車いすの乗り降りに関する操作系は、リヤゲートを開けた左側にまとめて配置されている。車高調整のスイッチ(写真右上)、電動ウインチベルトの引き出しや固定、解除のスイッチ(写真右下)は、簡単に操作できる。また、電動ウインチの操作リモコン(写真左)は、介助するひとが車いすの手押しハンドルを支えながらでも持ちやすい形状になっている。ボタンを大きく、また数も少なくすることで押し間違いを防止している。 3列目シートの頭上にあたる部分の天井部は、中央部分が上方向にくぼんでいる。これは、乗り降り時に頭をぶつかりにくくする配慮である。... ...
On 2017年7月4日 / By wpmasterモータージャーナリスト熊倉重春が「できる!」を視点に、各メーカーの福祉車両の機能や使い勝手を徹底的に探るシリーズ。 今回は、「ダイハツ タントスローパーを試乗する」です。 ・室内の広さや、走行時の乗り心地を体験レポート。 など、熊倉重春氏の目線で語っていただきます。 関連記事:【ダイハツ タント 2017】優れた使い勝手「今どきの軽福祉車両はすごい!」 English subtitled movie (英語字幕付き動画) ...
On 2017年4月12日 / By wpmaster© 2016-2020 Believe Japan, Inc. All rights reserved.