ホンダは、オデッセイをマイナーチェンジし、2017年11月17日に販売を開始する。また、オデッセイの福祉車両「サイドリフトアップシート車」および「助手席リフトアップシート車」もベース車に準じた改良が行われた。 今回の改良では、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全モデルに標準装備。ミリ波レーダー・単眼カメラによる車両前方の状況認識とブレーキ、ステアリングの制御技術が協調し、安心・快適な運転を実現するとともに、事故回避を支援してくれる。 また、フロントバンパー、グリルのデザインが変更され力強いフロントマスクとなったほか、LEDフォグライトを標準装備するなどエクステリアを一新。さらにアルミホイールも新形状となった。 ●価格 <サイドリフトアップシート車> オデッセイ G エアロ ホンダ センシング:322万円 <助手席リフトアップシート車> オデッセイ G エアロ ホンダ センシング:322万円〜341万円 ※消費税は非課税です。 ...
On 2017年11月16日 / By wpmaster文と写真●Believe Japan 超高齢化社会に向かっていく日本では、すでに介護される方も介護する方も共に高齢者という「老老介護」の状況が広まっている。そんななか今回のモーターショーでホンダが発表した電動車いすのコンセプトモデルが、注目を集めていた。 「人と人の触れ合い」をテーマにした電動車いす「ふれモビ Concept」は、1人乗りの電動車いすとほぼ同じサイズで前後2名乗車を可能としている。2人での移動が気軽にできることで、積極的に外出したくなることを目指して開発された。 開発デザイナーがスーパーマーケットで「お年寄りのご婦人が買い物カゴを持ちながら、旦那さんが乗った車いすを押している」光景に出会い、アイデアが生まれたというタンデムスタイルの車いす。年齢を重ねてもパートナー同士が、あらためて一緒にいる安心や幸せを感じられ、「一緒に出かけることが楽しみになる」モビリティとして開発されたという。 2人乗車でも力強く滑らかに走行する。展示車はリモコン操作によって走行し、本体に操作系は見当たらない。方向転換は後輪で行い、将来的には自動運転も視野に入れているという。 後ろへの乗り込みはワンタッチで行える。ステップも低くアクセスがよい。 開発者による初期のスケッチには、明るい表情で一緒の車いすに乗りながら元気に買い物をする老夫婦の姿が描かれている。 デモンストレーションには、コンパクトな電動パーソナルモビリティ「チェアモビ Concept」と、人とコミュニケーションがとれるAIロボット「Ai-Miimo Concept」が登場した。 「チェアモビ Concept」は狭い所の移動もスムーズな小まわり性が特徴で、屋内から屋外まで気兼ねなく使えるチェア型のモビリティ。坂道でも座面を水平に保つ機能、高さ調節機能も備える。さまざまなシーンで歩行者同等のフレキシブルな動きを発揮する。 電動で自走しながら芝刈りをする「Miimo」をベースにAIを搭載した「Ai-Miimo... ...
On 2017年11月7日 / By wpmaster文と写真●Believe Japan 今年で44回目を迎えた国際福祉機器展。ここでは会場で目にして、気になった福祉車両などを紹介していきたい。 まずは、ホンダの「テックマチックシステム」と「フランツシステム」。「名前は聞いたことがある」、「福祉機器展のホンダブースで見かけたことがある」という方も少なくないと思うが、これは、足が不自由な方、半身が不自由な方、両手が不自由な方が、「自分でクルマを運転できる」ようにする運転補助装置だ。現在ではコンパクトモデルの「フィット(FIT)」に搭載が可能となっている。システムは発注時に販売店のスタッフと相談し、細かにカスタマイズしながら自分の身体の状態に適したパーツを選んで組み込むことができる。 「テックマチックシステム」は、足が不自由な方、または半身が不自由な方が運転できる補助装置。 「フランツシステム」は両手が不自由な方に、足のみの運転を可能にする補助装置である。 テックマチックシステム まずは、「テックマチックシステム」。ホンダによる独自開発となるが、ならではの美点は、車両への最適化がされているところだろう。たとえば、ステアリング左下の部品の取りまわしが、ワイヤーをうまく使っていて運転席スペースへの張り出しが最小化されている。通常、補助装置は左足横のスペースにコントロール用のバー等があって、どうしても左足に部品が触ってしまうことが多いのだが、テックマチックではその部分の張り出しがほかのものと比べて非常に少なく、違和感が少ない。 アクセルとブレーキを操作するコントロールグリップ(レバー)は、全体が前後するタイプではなく手首でレバー部分だけを前後させるタイプで、軽くスムーズな操作感覚を実現している。前方へ押すとブレーキが、手前に引くとアクセルが作動する。ウインカーも付く。 「ハンドル旋回ノブ」と呼ばれるステアリング補助用のノブは、ノブにホーンボタンがついているタイプとついてないタイプから選べる。取り付ける位置は自分で選ぶことができる。好みにもよるが、普通よく見かけるステアリングの上方に装着するより、足に近い下方の位置に取り付けた方が腕の疲れは少ないというユーザーからの意見が多い。たしかに運転中はステアリングに手を添えるため、腕を上げっぱなしでいるよりも、足の上に腕を置いて運転するスタイルのほうが腕の疲れは軽減されるはずだ。旋回ノブのある位置がステアリング操作を回転させる起点になるので、ノブはどこの位置についていても操作ができることには変わりがない。操作系の部品の自分の快適な位置は、発注時に相談して最適なセッティングをみつけることができる。 また、半身が麻痺している方には、右手右足または左手左足だけで動かすシステムを組み込むことも可能だ。ウインカーの操作が片手で行えるようレバーが付いている。また、ウインカーのオートキャンセル機構もそのまま機能する。 アクセルとブレーキ操作は片方の足で行う。この写真ではいちばん左のペダルが、アクセルペダルとなる。このようにカスタマイズできる範囲の広さが、テックマチックシステムの柔軟さである。 フィット、フィット ハイブリッドで、「テックマチックシステム」と「フランツシステム」を選ぶことができる。 ... ...
On 2017年10月14日 / By wpmasterホンダは、ステップ ワゴンをマイナーチェンジし、2017年9月29日に販売を開始、同時に福祉車両「車いす仕様車」「サイドリフトアップシート車」「助手席リフトアップシート車」もベース車に準じた改良が施された。 今回は、専用エクステリアを採用した「スパーダ」のデザインを大幅にリニューアル。新採用のLEDヘッドライトによりシャープさが増し、フロントグリルのデザインも一新された。さらにテールゲートスポイラーは空力を考慮した形状に変更することで、よりスポーティな外観となったのも見どころ。 また 「スパーダ」に、2モーターハイブリッド搭載車「SPORT HYBRID i-MMD」を新たに設定(ただし福祉車両は除く)。こちらはJC08モード25.0km/Lという低燃費を実現し、環境にも配慮した。さらにハイブリッド搭載車には専用チューニングサスペンション、とくに上級グレードにはパフォーマンスダンパーを採用し、乗り心地と操縦安定性を両立している。 そのほか、今回の改良では安全運転支援システム「ホンダセンシング」の機能がさらに充実化。具体的には、歩行者事故低減ステアリング機能が加わったことで、8つの安全・快適機能が、福祉車両を含めた全グレードに標準装備されることになった。 ●価格 <車いす仕様車> ステップワゴン G ホンダセンシング:315万3000円〜330万8000円 ステップワゴン スパーダ ホンダセンシング:324万5000円 <サイドリフトアップシート車> ステップワゴン G ホンダセンシング:297万9000円〜313万4000円... ...
On 2017年9月28日 / By wpmaster文と写真●Believe Japan 高齢者や障がいのある方の快適な生活を提案する総合福祉展「バリアフリー2017」が、今年もインテックス大阪で開催された。23回目を迎えるバリアフリー展は、もはや春の風物詩としてすっかり定着し、今年は4月20日(木)~22日(土)の3日間で、のべ9万1356人という多くのひとが来場した。 医療、福祉にまつわるさまざまなデモンストレーションや展示、講演会などが行われたが、やはり福祉車両に対する注目度は高く、自動車メーカーのブースには、連日多くの来場者が訪れて、スタッフに対して熱心に、展示車両の機能や使い勝手などを確認している姿が見られた。各メーカーも注目のニューモデルを大々的に展示し、新しい機能などを積極にアピールした。 最近では、福祉車両を展示して、乗り降りなど実際の使い勝手を試すことができるショールームが増えている。それらは、バリアフリーはもちろん、それぞれの車両のまわりには大きなスペースがあるため、車いすでも自由に移動できるのでとても快適だ。しかし、福祉車両が数多く一堂に会して展示されるという機会は稀で、メーカーの垣根を越えて、気になるモデルを自由に比較できるということは、多くのユーザーにとってもありがたい。 ここでは、とくに関心の高かったモデルをメーカーごとにピックアップして紹介したい。 【トヨタ】 福祉車両をリードするトヨタのブースでは、コンパクトからミニバンまで、多様なラインアップで、終日賑わいを見せていた。そのなかで目立っていたのが、ハイブリッドモデルの人気の高さだった。会場では、福祉車両の燃費の目安について質問する来場者の姿も多く、その熱気の中心にあったのがプリウスPHEVの助手席回転チルトシート車。標準車の注目度の高さは福祉車両でも変わらず、実際に乗り降りを体験するための列ができるほどの人気ぶりだった。 プリウスPHEV 助手席回転チルトシート車 チルトシートは乗り降りされる方の腰の位置が高いことから、立ち上がりやすく、着座時も膝の角度がゆるやかで負担が少ないのが特徴。また、手動式のためスピーディーな操作が可能という手軽さもアピールしていた。 アーティスト大峰直幸氏によるデザインラッピングが施されたシエンタ。トヨタではおよそ30年前から、障害のあるひとの芸術活動を支援している。 【ホンダ】 8台の福祉車両が展示されたホンダのブースでは、「いつでも、どこでも、だれでも用途に応じて思いどおりに使える」というキャッチフレーズの新型コンパクトミニバン「FREED(フリード)」とホンダの福祉車両として高い人気を誇る「N-BOX」が主役だった。コンパクトながらも広大な室内空間を活かし、車いす利用者も含めて最大6名の乗車を可能とした「FREED+(フリード... ...
On 2017年5月5日 / By wpmaster近い将来、日本の空港では、利用者の多くが小さな電動モビリティに腰をかけながら、ロビーを静々と移動する光景が見られるだろうか。2017年1月、東京の羽田空港で、ホンダのパーソナルモビリティ「UNI-CUBβ(ユニカブ ベータ)」を用いた実証実験が行われる。空港を利用する人に、空港内での移動手段として使用してもらい、その機能性を詳細に検証するという。 この小柄なUNI-CUBβ(ユニカブ ベータ)は、「進みたい方向に体を傾けて重心移動するだけ」で前後左右、斜めと自由に進むことができる。着座型で肩幅に収まるほどコンパクトなサイズのパーソナルモビリティについて、ホンダは「多くの人が行き交う空間でも周囲に圧迫感を感じさせることなく、安心して利用できる」と説明している。日本最大、世界有数の旅客数を誇る羽田空港での実証実験を通して、新たな利用シーンの拡大と普及、そして今後の実用化に向けた取り組みを加速させていく見通しだ。 こちらは2012年のUNI-CUBの紹介動画。感覚的に、そして簡単に走行できることがわかる。このモデルは重さ25kg、最高時速は6kmで、1充電で走行可能な距離も6kmとなる。 UNI-CUBには、「ASIMO(アシモ)」に代表されるヒューマノイドロボット研究から生まれた「バランス制御技術」が活かされていて、 乗ってみると軽やかに動き、重心は高いのだが、つねに安定感があるのに驚かされる。 実験は1月22日(日)まで行われる。羽田空港第2旅客ターミナル2F出発ロビーにて、空港利用者を対象としたUNI-CUBβ(ユニカブ ベータ)の体験エリアが設置され、出発ロビーの移動にも利用される。また、同時に、空港スタッフの業務にも活用され、効率性や実用性の検証も行われる。空港利用者の空港内見学ツアーでの利用なども検討されている。 この実験は、ロボットの技術検証を目的に、羽田空港でロボット製品(プロトタイプ含む)の実験導入を行う「羽田空港ロボット実験プロジェクト 2016」の一環として行われる。 参照元:ホンダ公式(外部サイト) ...
On 2016年12月21日 / By wpmaster© 2016-2020 Believe Japan, Inc. All rights reserved.