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    車いすテニスプロプレイヤー 国枝慎吾 氏

    国民栄誉賞に輝いた車いすテニスの鉄人 Believerとは? 福祉分野を中心に活躍する「明日を信じて今日を前向きに生きる」ひとたち「Believer」を紹介するコーナー。今回は、ホンダ本社ショールームで開催された福祉車両企画展示「Honda ハート Joy for Everyone」のトークショーに出演されたときの国枝慎吾さんを、特別編としてお届けしたい。 文と写真●Believe Japan 協力●ホンダ  9歳のときに脊髄腫瘍を発症。その後、車いすテニスと出会い、並外れた才能と人一倍の努力によって国内外で圧倒的な強さと前人未到の記録を築き上げてきた国枝慎吾氏。同じ年にすべてのメジャーオープンで優勝する年間グランドスラムを5度達成し、パラリンピックで4個の金メダルを獲得。また、シングルスで107連勝という大記録を打ち立てるなど、高い技術と不屈の精神力で、文字どおり世界最強のプレイヤーとして君臨した。そして2023年1月、世界ランキング1位のまま長い競技生活に終止符を打つ。国枝氏は競技にかけてきた自身の思いや、自分を支えてきた言葉、そしてクルマとの関係について語った。この出演の後日、「パラスポーツの社会的認知度の拡大、スポーツの発展に極めて顕著な貢献をし、広く国民に夢や感動を、社会に明るい希望や勇気を与えた」として、国民栄誉賞の授与が決まる。 国枝さんの活躍によって、車いすテニスをはじめパラスポーツの認知度が大きく高まりました。車いすテニスとの出会いはどのようなものでしたか?  テニスとの出会いは家の近くにあるテニスクラブで、10歳くらいのときに初めてテニスラケットを握ったときのことは今でも鮮明に覚えています。でもそのときはまさか活躍して皆さんの前でお話をするようなプレイヤーになれるなどとは思いませんでした。僕自身は 小さい時から活動的で、車いすに乗る前はずっと野球をやっていました。また漫画のスラムダンクが大好き。とくに登場人物の三井くんが好きでして(笑)、バスケットボールをしたかったですね。でもテニスが好きな母の勧めで近くのクラブに行くことになりました。民間のクラブでしたが、その当時から車いすテニスをやっていたのには驚きました。当時はテニスはといえば伊達公子選手が活躍されていて、自分にとっては女性のスポーツというイメージがありました。 正直あまり乗り気ではなかったのですが、実際にプレイを目にすると、車いすテニスがこんなに激しい競技だとは思いもしませんでした。そして、そこで車いすの人とも人生で初めて出会いました。テニスをプレイすることもそうですが、何より衝撃だったのは、「車いすに乗ってもこういった運動ができ、またひとりで生活をして、クルマを運転してテニスクラブに通うことだって可能である」というのを目の当たりにしたことです。そこで出会った人たちは、自力で車いすから降りて、それをクルマに乗せて運転し、また下ろして、とすべて自分でされていました。それを見て「車いすでもひとりで生きていけるではないか」と強く思い、大きく励まされました。 今になって思うと、それは自分にとって、テニス以上に大切な学びであったのかもしれません。 長年にわたり、世界のトップで活躍されましたが、ご自身を支えられてきたものとは何だったのでしょうか?  自分は普通の車いすに乗っても、活発に動きまわっていたので、競技用の車いすを初めて使ってもすぐに上手に動けました。しかしラケットの扱いにはなかなか慣れず、 最初はホームランのような球ばかり打っていました。しかし、日々着実に進化していくプレーを自ら感じて、どんどんおもしろくなっていきました。それを日々続けてトップにたどり着くのですが、もはやだれの背中を追いかけることがなくなってからも、「自身がどれだけ上達し進化していけるのか」ということに、現役の最後まで楽しみを見出すことができました。自分自身でモチベーションを高め、努力していきました。それこそがスポーツの素晴らしさであると思います。 プロ選手になることを意識されたのはいつでしたか?  高校生になるとクラブの理事長から「一度、海外に行ってみてはどうか」と言われました。その当時は国内に自分よりも強い人がたくさんいたので、あまり乗り気ではありませんでしたがとにかく行ってみました。... ...

    On 2023年3月17日 / By wpmaster
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    【ホンダ ステップワゴン 車いす仕様車】をチェック ホンダ史上最大の室内空間と秀逸な使い勝手

    文と写真●Believe Japan  2022年5月に登場して人気を集めている6代目ステップワゴン。その改良点の多くは、福祉車両としての使い勝手や快適性に直結するものが多く、ビリーヴカー(福祉車両)としても注目のモデルだ。今回は「車いす仕様車」をチェックして、その実力を探った!  1996年にファミリームーバーとして誕生して初代以来、ステップワゴンは家族みんながくつろげる広々とした室内空間を標榜してきた。6代目となる最新モデルでは、「国内ホンダ車史上最大の室内空間」を掲げている。 福祉車両にも生かされる新型ステップワゴンのレベルアップ  車いす仕様車は、2列目に車いす乗車するタイプ、3列目に乗車するタイプ、2列目と3列目に車いす2台で乗車するタイプの3タイプが設定されているが、このクルマは2列目に乗車するタイプ。新型ステップ ワゴンの福祉車両は全車「スパーダ」をベースにしている。先代モデルから受け継ぐ3列目の分割床下格納シート「マジックシート」とフローリングフロア、電動ウインチに加え、パワーテールゲート(メモリー機能付き)が福祉車両に全車標準装備されているが、 各部さらに改良が加えられている。 ・「安心」と「自由」を表現したというスタイリングは、クルマ全体的に凝縮感、カタマリ感があり、シンプルでスタイリッシュなデザインからは、使いやすさや機能性が感じられる。・「国内ホンダ車 史上最大の室内空間」というキャッチフレーズだが、全席で快適な居住性を誇る。・ 搭載されている1.5L直噴VTECターボエンジンは力強く、車体は走行中の振動が抑えられ静粛性も高められている。車内での会話がより快適になっている。・車両感覚をつかみやすい視界のほか、サイドウインドウの下端を前後水平にし、1列目より2列目、さらに3列目と着座位置を高くするなど、乗り物酔いをしづらくする工夫も施されている。最新の安全運転支援機能も標準装備される。 気軽に出かけたくなる抜群の乗降性  スロープはスロープ脇にあるロックを引っ張って展開する。 スロープにはダンパーが取り付けられていて、ロックを引いてもスロープが急に倒れていたりする事はなく、安心の設計となっている。スロープは力を必要とせずスムーズに伸ばすことができる。  画期的なのは3列目シートの収納。ショルダー部分についたベルトを上に軽く引っ張るだけで、シートは畳み込まれストンと床下に収まる。 思わずあっけにとられてしまう素早さだ。そしてシート裏とスロープのパネルを展開すれば、車いす乗車ができるフラットなフロアができあがる。一般的な福祉車両では3列目シートを窓側に跳ね上げる構造のため、車いすで乗車すると両側面の視界が遮られてしまうが、ステップワゴンでは3列目シートが床下に収納されるので、車いすで3列目に乗車しても車窓からの景色を楽しめる。また、3列目でも車いすの横に乗車することもできる。  続いてウインチをリリースするボタンを押し、車内にあるベルト(2本)を持ってきて車いすに取り付ける。 次にリモコン操作をすると自動で車いすを車内に引き込んでくれる。ウインチの対応重量は120kg、スロープの許容重量は200kgと大柄な車いすユーザと介助する方でも安心して使える設計だ。 車いすの固定もベルトでしっかりと行えて乗り込み動作は簡単だ。  フラットな床はフローリング仕上げで、落ち着いた木目柄は上質感がある。汚れにも強く清掃も簡単なことから、車いす仕様車に適している。... ...

    On 2023年3月15日 / By wpmaster
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    ホンダの福祉車両はこだわりにあふれている!

    文と写真●Believe Japan 東京青山にあるホンダ本社のショールーム「Honda ウエルカムプラザ青山」で2月に開催された福祉車両企画展示「Honda ハート Joy for Everyone」で注目の福祉車両をチェックしてきた!  普段、F1やMotoGPなどホンダが参戦してきたレース車両などが並べられるホールには、ステップワゴンの車いす仕様車やサイドリフトアップシート車、N-BOX車いす仕様車、フィットテックマチックシステムなどの福祉車両が展示され、多くの来場者が訪れていた。また、展示イベントの終了日前日には、現役引退を表明したばかりのプロ車いすテニスプレーヤー国枝慎吾氏のスペシャルトークショーも実施された! ステップ ワゴン 車いす仕様車/サイドリフトアップシート車  2022年5月に登場した6代目ステップワゴンだが、 その改良点は福祉車両としてのクオリティを大いに高めるものばかりだ。 ・「安心」と「自由」を表現したというスタイリングは、クルマ全体的に凝縮感、カタマリ感があり、シンプルなデザインからは使いやすさや機能性が感じられる。 ・「国内Honda車 史上最大の室内空間」というキャッチフレーズの室内は全席で快適な居住性を誇る。 ・車両感覚をつかみやすい視界と乗り物酔いをしづらくする工夫、さらに最新の安全運転支援機能が標準装備される。  新型ステップ ワゴンの福祉車両は「スパーダ」をベースに、車いす仕様車とサイドリフトアップシート車が設定される。先代モデルから受け継ぐ3列目の分割床下格納シート「マジックシート」とフローリングフロア、電動ウインチに加え、パワーテールゲート(メモリー機能付き)が福祉車両に全車標準装備されている。  サポートする人の力を最小限に、ラクに作業が行える車いす仕様車。2列目の乗車もとてもスムーズだ。... ...

    On 2023年3月8日 / By wpmaster
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    今乗っているクルマに取り付けられる「ペダル踏み間違い防止システム」

    文●Believe Japan 写真●ホンダ 2022/10/24(月)配信  現在乗っているクルマに、ペダル踏み間違い防止機能を後付けできる便利なアイテムがあるのをご存知だろうか。  昨今、免許証の返納が話題ではあるが、高齢ドライバーによる事故は増え続け、その多くがアクセルとブレーキペダルの踏み間違いによる事故だ。新しいモデルには踏み間違いを防止する機能が搭載されているが、できることなら今乗っているクルマを買い替えずに、より安全に運転したいと思われる方も多いだろう。  ホンダ車の純正用品を扱うホンダアクセスが販売している「踏み間違い加速抑制システム」 は、駐車時にブレーキペダルを踏むはずが、間違えてアクセルペダルを踏み込んだ場合に警告しながら加速を抑制する機能。価格は5万2800円(消費税10%抜き4万8000円)。また、別途取り付け費用が必要となる。 高齢ドライバーにとって効果の大きい加速抑制機能 前進時の加速抑制機能 ①フロントに取り付けられたセンサーが前方およそ3メートル以内に障害物を検知すると、時速10km以下で前進した場合で、アクセルペダルを強く踏み込むとランプとブザーで警告する。 ②そのままアクセルペダルを強く踏み続けると加速が自動的に抑制され、ランプとブザーで警告する。加速抑制中はアクセルペダルを踏んでいても、出力がアイドリング状態に抑えられ、加速抑制中にアクセルペダルを約4秒以上強く踏み続けると加速抑制機能は解除され、ゆるやかに加速する。 後進時の加速抑制機能 ①停車状態から「R」レンジのときにアクセルペダルを強く踏み込むと、障害物の有無にかかわらず加速を抑制し、ランプとブザーで警告する。 ②後進時、時速約5kmを超えてアクセルペダルを踏んでいると、加速が抑制されランプとブザーで警告する。 加速抑制中でもアクセルペダルを約4秒以上強く踏み続けると加速抑制機能は解除され、ゆるやかに加速する。 ■取り付け可能モデル ・フィット(年式 2007年10月~2013年8月)※MT車を除く・N-BOX(年式 2011年11月~2017年8月)・N-ONE(年式 2012年11月~2020年3月)※N-ONE Modulo... ...

    On 2022年10月24日 / By wpmaster
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    クルマとしての魅力を磨き上げた新型ステップワゴンの福祉車両

    文●Believe Japan 写真●Believe Japan、ホンダ 2022/5/26(木)配信  ホンダが6代目にあたる新型のステップワゴンを5月27日に発売する。新型には、ビリーヴカー(福祉車両)として、「スパーダ」をベースにした「車いす仕様車」と「サイドリフトアップシート車」を設定。価格は339万6000円~383万円(非課税)。  新型ステップワゴンは、「素敵な暮らし」をグランドコンセプトに、乗る人すべての安心と自由への思いに応えるクルマとして作られた。乗り物酔いしにくいように水平基調のベルトラインを室内に通したり、シートの形状を工夫することで2列目、3列目からの視界を広くするなどさまざまなアイデアが込められている。同時開発となった福祉車両でもそのコンセプトは受け継がれているという。  ステップワゴン「車いす仕様車」では、車いすを2列目、3列目、そして2列目および3列目に乗車するようにできるが、どのポジションに乗車しても見晴らしがいいのが自慢。その理由は3列目シートの収納方法にある。ライバル車は3列目シートを窓側に跳ね上げる構造のため、車いすで乗車すると側面の視界が遮られてしまうが、ステップワゴンでは3列目シートを床下に収納するため、車いすで3列目に乗車しても窓がそのまま使えるのだ。また、3列目に車いすで乗車したときにもとなりの席が使えるようにするなど、介助者の利便性も考えられている。  新型では、福祉車両の開発にあたって実際のユーザーから利用実態を調査し、それを反映したという。そのひとつが、リクライニング車いすへの対応。2列目の床に専用の固定点を増設することでこれを実現した(2列目乗車タイプ)。スロープの角度や操作のために必要な力の具合なども利用者の意見を参考している。メモリー機能付きパワーテールゲートを全車標準装備としたのも、利用者に女性が多く、重たいバックドアの開け閉めが不便だという声に答えたからだ。  こうしたユーザー目線の徹底は、機能面だけに止まらない。通常、ミニバンの福祉車両は施設など事業者が購入するケースが多く、そのためコストパフォーマンスのよさが厳しくチェックされるが、ステップワゴンの場合、ユーザーの多くが個人所有のため、求められるニーズが異なってくるのだという。つまり、福祉車両であっても、クルマとしての魅力が同時に求められるのだ。  そこで新型ではベースとなるグレードを上質さをテーマにした「スパーダ」に設定。走行中の死角を補う「ブラインドスポット インフォメーション」や、3列目まで空調を独自に操作できる「トリプルゾーンコントロールフルオートエアコンディショナー」といった充実した装備に加えて、デザイン面でも気を配る。フラットな床はフローリング仕上げで、落ち着いたダーク調の木目柄がシックな雰囲気を演出。バックドアなどのデザインもできるかぎりスタイリッシュなものになるように、ベースモデルの設計段階から参画。プラチナ調クロームメッキでこだわりの外観デザインを引き締めた。その出来栄えに開発スタッフは「乗っている人が誇りに思えるようなカッコいいデザインに仕上がった」と胸を張る。  福祉車両としての機能、利便性に加えて、クルマ本来の魅力を大いに高めた新型ステップワゴンは、福祉車両のある暮らしを明るく、楽しくしてくれる力作だ。 ●価格帯(消費税非課税)車いす仕様車:355万5000円〜383万円サイドリフトアップシート車:339万6000円〜363万6000円 ...

    On 2022年5月26日 / By wpmaster
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    移動する喜び、自由が味わえるクルマ[ホンダ フィット 2022]Honda・フランツシステム 足動運転補助装置[石井昌道のビリーヴカー インプレッション]

    文と写真●Believe Japan 2022/4/18(月)配信  介助する側、介助される側、双方の立場になってビリーヴカー(福祉車両)をインプレッション! 今回レポートするのは、自動車ジャーナリスト 石井昌道。足動運転補助装置「Honda・フランツシステム」搭載のフィットをご紹介します。 ...

    On 2022年4月18日 / By wpmaster
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    「車いす仕様車」が月額3万9800円から借りられる!

    2022/4/8(金)配信 Hondaの中古車サブスクリプションサービス展開エリアが全国へ拡大  Honda は、中古車サブスクリプションサービス「Honda Monthly Owner(ホンダ マンスリー オーナー)」の展開エリアを、2022年4月7日(木)より全国47都道府県、378拠点に拡大すると発表した。  Honda Monthly Ownerは、所有する喜びと利用の気軽さを両立した、国内自動車メーカー唯一の、1カ月単位でHonda車の利用ができるサブスクリプションサービス。2020年1月のサービス開始以降、「これからHonda車に乗ってみたい」というひとに加え、複数所有のお試しや、若年層を中心とした「クルマを保有する生活を体感してみたい」という声などのニーズに対し、「最短1カ月から利用できる」手軽さや、「諸費用込み」という料金体系のわかりやすさについて評価を受け、現在約3900名に会員登録者がいるという。 【Honda Monthly Ownerサービス概要】  税金やメンテナンス費用、自動車保険料などがワンパックで、最短1カ月から最長11カ月まで、定額でHondaの中古車を利用できるサブスクリプションサービス。Hondaの安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」をはじめとした、先進装備を搭載した車両に加え、「車いす仕様車」など充実のラインアップから選ぶことができる。 Honda Monthly OwnerのHPはこちら... ...

    On 2022年4月8日 / By wpmaster
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    ホンダの「フランツシステム」をじっくり試した!

    文●石井昌道 写真●Believe Japan 2022/3/11(金)配信  ホンダは手動運転補助装置付き自動車のテックマチックシステムを1976年、足動運転補助装置付き自動車のフランツシステムを1982年に発売を開始している。手動運転補助装置付き自動車は他メーカーのモデルも含めて複数回の試乗経験があり、いまではスムーズに運転できるようになっているが、昨秋に初めて試乗したフランツシステムは少し戸惑った。右足によるアクセルとブレーキのペダル操作は何の問題もないものの、ウインカーなどのスイッチ操作も兼任しなくてはならない。また、左足によるハンドル操作は、普段はあまり使わない動きだったこともあって慣れるのに時間がかかった。  今回は2回目の試乗。操作方法はわかっているうえ、左足の動かし方もイメージできていたので、落ち着いて走りだすことができた。  まず、乗り込むには右足のつま先をドアノブに引っかけてドアを開けながら、身体を入れ込めるようにある程度は手前に引いていかなければならないのだが、これがまた難しい。片足立ちで不安定になってしまう。ただし、フランツシステムを相棒にしようと本気で挑む人のほとんどは、こういった操作には慣れていて難なくこなしてしまうそうだ。  試乗車はオプションのパッシブシートベルトが装備されているので、シートに座れば自動的にシートベルトが装着できる。  無事にシートに収まった後に走り出すには、まずシステム始動およびシフトレバーを操作するために、ブレーキペダルを踏み続けた状態にする必要がある。そのために、ブレーキペダル上方にロック用ボタンがあり、これを押しながらペダルを踏み込めばロック状態に。そして右足でPOWERボタンを押し込んでシステムが始動。そのまま、足用シフトペダルでDレンジを選択し、ブレーキ・ロックを解除すれば走り出せる。  現行フィットは電子制御パーキングブレーキが採用されているので、ブレーキ・ロックを解除しても停止したままだが、アクセル・ペダルを操作することで自動解除され、クリープで動きだす。アクセルとブレーキの操作は、ノーマル車両と同様なので何も問題ない。  ハンドル操作は左足で、自転車のペダルのように縦回転させて行う。下に押し込むときは力が入りやすいが、上に引き上げるときはちょっとだけやりづらさがある。普段はあまり使わない筋肉を動かしているからだが、これは慣れの問題であり、2回目の試乗で勝手はわかっていたので、今回は戸惑いがほとんどなかった。  前回は、普段は手でハンドル操作している自分にとって、足による操作は大雑把になってしまうのではないかという心配があって慎重になりすぎ、それが操作遅れを誘発していた。また、四つ角を曲がるときやUターンのときなど、ハンドル操作量が多いときにも慎重だったので操作が遅かったが、今回は緩いカーブでは繊細に、操作量が多いときは大胆にとメリハリをつけるようにしていったら、上手に動かせるようになり、クルマとの一体感がでてきた。操るのが楽しいと感じられるようになったのだ。  運転しながら足用コンビネーションスイッチを操作することもマスターしなくてはならない。頻繁に使うウインカーは、慣れてくれば左はつま先でブレーキペダルを踏みながらかかとでポンッと押し込めるので楽に操作できる。MTでスポーツ走行するときのヒール&トーと同じ要領だ。ところが右は距離が離れているのでブレーキペダルを踏みながらの操作は無理。道路交通法では右左折や転回する地点の30メートル手前でウインカーを点滅させることになっているので、右折時にはアクセルペダルもブレーキペダルも操作しない空走状態で右足でウインカースイッチを押し込む必要が出てくる。余裕があれば可能だが、そうではないシチュエーションも出てくる。そんなときは交差点で一時停止してブレーキ・ロックを使い、ウインカーを操作、ブレーキ・ロック解除して走りだすことになる。自車を安全に走らせるには仕方ない緊急回避だろう。手順はちょっと煩わしく、最初のうちは頭で考えながらゆっくりと操作していたが、慣れてくるとほぼ無意識で素早く操作できるようになった。  足用コンビネーションスイッチは、個々のドライバーの好みや操作のしやすさに合わせて9パターンが用意されており、購入時に選択できるようになっている。  2回目の試乗にして、早くも慣れてきてフランツシステムが頼もしい相棒になってきた。ノーマルの市販車をベースにモディファイしたシステムなので、すべてが完璧というわけではないが、自らの意志で移動の自由を獲得したい、運転の喜びを味わいたいという思いが強ければ、問題なく使いこなせるだろう。安全運転を支援するHonda SENSINGも性能が向上してきているので心強い(過信は禁物だが)。運転操作を覚えるのに多少のハードルはあるが、マスターしたときの喜び、得られる価値は大きいはずだ。 自動車ジャーナリスト 石井昌道 内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動運転にも参加する自動車ジャーナリスト。幅広い視野と知見で的確な評論を行う。 ※撮影車両には、一部オプション装備が含まれています。 ホンダ... ...

    On 2022年3月11日 / By wpmaster
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    視覚障がい者の単独歩行を支援するナビゲーションシステム「あしらせ」を体験した!

    文●石井昌道 写真●Believe Japan 2022/1/13(木)配信  視覚障がい者の単独歩行を支援するナビゲーションシステムの「あしらせ」。靴に装着する振動デバイスと独自のスマートフォン用アプリで構成され、目的地を設定して歩行を開始すると、足の甲やかかと側面などが振動して、曲がり角が近づいたこと、左右どちらに曲がるのか、などを知らせてくれる。2022年度中の販売開始を目指して開発・実証中だが、今回はそのプロトタイプを体験した。  振動デバイスは普通のスニーカーなどに簡単に装着できて、そのまま脱いだり履いたりも可能。履き心地にも違和感はない。  スマートフォンのアプリで目的地を設定して歩き出すと直進時には両足のつまさきに近い甲が一定間隔で振動して、ルート上を正常に歩いていることが伝わってくる。曲がり角に近づくと甲、かかと、側面のすべてが振動し、一旦立ち止まるように促してくる。停止すると、右に曲がるならば右側の側面が振動してルートを知らせてくれる。振動はかなりわかりやすく、これなら気付かないなんてことはないだろう。音声で知らせるナビゲーションシステムはあるが、聴覚は歩行時の安全確保にとって重要であり、注意を削がれる可能性もある。足に振動で伝えることはそういった心配がなく、また、直進、停止、左右に曲がるなどの情報が直感的にわかり、有効なシステムだとわかった。  スマートフォンの地図アプリを歩行時に使う人は多いだろうが、GPSの誤差があったり、目的地設定したらとりあえずどちらに進めばいいのかわかりにくいという経験をしていることだろう。そういった悩みを解消すべく、独自のアルゴリズムを開発しているのも「あしらせ」の特徴だ。振動デバイスにはモーションセンサー電子コンバスが付属しており、歩いて移動するとその情報をアプリにフィードバック。誤差などを修正して誘導情報生成が行われている。自動車用カーナビが、クルマのタイヤ回転センサーなどを利用して自車位置を推定してGPS情報の誤差を修正しているのと同じ考え方だ。もともと「あしらせ」はホンダの新事業創出プログラムから生まれただけあって、自動車メーカーのノウハウが生かされているのだ。 自動車ジャーナリスト 石井昌道 内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動運転にも参加する自動車ジャーナリスト。幅広い視野と知見で的確な評論を行う。 関連記事:足の感覚で歩行をサポート! 視覚障がい者向けナビゲーションシステム「あしらせ」 ...

    On 2022年1月13日 / By wpmaster
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    競技用車いすレーサーを体験! その走りは想像を絶していた

    文●石井昌道 写真●Believe Japan 2022/1/12(水)配信  翔(KAKERU)はホンダの最新車いすレーサー(陸上競技用車いす)。いかにも競技用といった無駄のない機能美に目を惹かれるが、ここにたどり着くまでには長い歴史があった。  1981年に障がいのある人たちの社会的自立の促進を理念としてホンダ太陽(本田技研工業の特例子会社)が設立され、そこに所属する障がい者スポーツのトップアスリートによって1999年にホンダアスリートクラブが発足。翌年には本田技術研究所が車いすレーサーの開発に取り組み始めた。2002年からは毎年新しいモデルを投入して競技を続け、2013年には八千代工業が参加することで量産体制が整う。2014年の極(KIWAMI)、翌年の挑(IDOMI)などを経て、20年の集大成となったのが翔(KAKERU)なのだ。  ウイング形状のメインフレームやホイールなどフルカーボン製で、直進性を保つステアリングのダンパーをフレーム内に収めたビルトイン・ダンパーステアリングが特徴。ルックスも美しくなり、グッドデザイン賞を受賞している。価格は383万円(塗装あり/税別)とプレミアムコンパクトカー並みだ。  今回試乗させてもらったのは前モデルの挑(IDOMI)で、ビルトイン・ダンパーステアリングではないものの、バリバリの競技用で貴重な体験だった。まず、注意深く乗り込む必要がある。胸が太ももにぴったりとくっつくぐらいの前のめりの姿勢でバランスするようにできているため、普通に起き上がった姿勢で腰掛けると簡単に後ろにひっくり返るからだ。  ただ走らせるだけなら、それほど難しいことはない。一般的な車いすと同じようにホイールのハンドリムに手をかけて回せばいい。ただし、発進時にはハンドリムはかなり重く感じる。速く走るために、少ない操作でもホイールがたくさん回るようハンドリムが小径だからだ。発進してある程度まで速度がのってくると快適。さすがは競技用で走行抵抗が少なく、惰性で気持ちよく転がっていく。自分なりに感じたコツとしては、ハンドリムを操作するときは、短いストロークのなかで一気にトルクをかけること。こうするとグンッとスピードアップが図れる。ステアリングはダンパーによって直進状態が保たれるようになっていて、惰性走行のときに進路修正を図りながら進んでいく。  腕が疲れるのはもちろん、進路を見るために頭を上げるから首も疲れる。前のめりの姿勢を維持するのも意外や大変で、これでマラソン競技をするアスリートをリスペクトする気持ちが生まれた。それでも、信じられないほど軽量・高剛性で走行抵抗の少ない本物の競技用車いすレーサーを走らせることは、この上なく気持ちいい体験だった。プロの道具の凄さを知って贅沢な気分になれたのだ。 自動車ジャーナリスト 石井昌道 内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動運転にも参加する自動車ジャーナリスト。幅広い視野と知見で的確な評論を行う。 ...

    On 2022年1月12日 / By wpmaster
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