Believe – ビリーヴ ジャパン
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    パリで開催された、プロフェッショナル向けの健康・医療イベント「ヘルスケアウィーク2017」

    文と写真●Believe France    さまざまな催しが行われるフランスのパリでは、福祉関係のイベントもよく行われている。今回は5月16日から18日まで開催された「パリ・ヘルスケアウィーク(PARIS HEALTHCARE WEEK)」を訪れた。  パリ・ヘルスケアウィークは、多くの分野に広がるヘルスワークに携わる人たちがお互いにコミュニケーションをとって、健康に関する技術を全体的に高めてゆくことを目的としたプロのためのプロによる総合展示会。昨年の初開催に続き、今年で2回目となるまだ新しいイベントだが、複数の大きなエキスポをひとつのイベントにまとめることで、世界中から800以上の企業や団体が出展して大いに賑わった。    会場となったのは、世界5大モーターショーのひとつ「パリモーターショー(モンディアル・ド・ロトモビル)」も開催されるポルト・ド・ヴェルサイユ・エキシビジョンセンター。IT技術を健康管理に利用する分野を取り扱う「HiT(Health-ITExpo)サロン」、フランス病院連合が主催する病院建築や経営に関する技術を紹介する「ホピタルエキスポ/高齢者ハンディキャップエキスポ(HopitalExpo/GerontHandicapExpo)」、医療機器メーカーが出展する「インターメディテック(Intermeditech)」、看護学校による「アンフィルミエサロン(Salon Infirmier)」といった複数のイベントをまとめて開催することで、幅広い分野を超えて健康に関する展示全般を一度に見てまわることができる。プロ向けの内容のため、来場者の多くはビジネスマンや病院関係者となるが、来場者相手だけでなく出展者同士でも活発に情報交換が行われていた。また看護学校主催のブースを訪れる未来の看護師や医師が、最新の医療に触れることのできる貴重な機会ともなっていた。    展示内容としては、とくに近年各国で話題となっている「e-Health(e-Santé)」関連の出展が多く見られた。個人の医療情報を電子データ化する機器の紹介や、データの画像化に関する技術、ネットワークを介してそれらを管理するe-Santéの導入やセキュリティ、ビッグデータの扱いなどに熱い注目が集まっていた。プロを対象としたデモンストレーションや体験イベントがあるのもこの展示会の特色と言えるだろう。    フランス国立統計経済研究所(INSEE)によれば、フランスの全人口に占める60歳以上の高齢者の割合が、20歳以下を上まわったのは2012年。以降、日本と同様に約4人に1人が高齢者となる割合が続いており、高齢化社会を問題視する世論は高まってきている。ただし、日本と異なるのは 総人口の上昇が続いているということ。日本では2010年以降、毎年20万人以上の人口減少が続いているのに対し、フランスでは逆に毎年20万人以上の人口増加がいまだに続いている。20歳以下の割合も、ここ10数年24%近辺を維持し続けている。子供を持つ家族への保障などを手厚くしているフランスは、少子化対策という意味では日本よりも進んでいると言える。    会場の十数カ所に設置された大小さまざまな講演ブースでは、企業や団体などが自社商品やサービスをアピール。3日間で250ほどの講演が行われ、講演者の数も700名に達した。  プロフェッショナル向けということであまり馴染みのないブースも多かったが、軍隊が参加してのデモンストレーションは、軍事医療現場を再現したもので、実際の状況がわかりやすく伝わる工夫がなされていて興味深い。戦場で負傷した兵士に応急処置を施す衛生兵たちだけでなく、現実と同じようにライフルを構えてまわりを警戒する兵士も配置。危険な状況下でいかに手早く処置し移動するか、そこに役立つ道具の使い勝手などを実演して見せた。メーカーやサプライヤーだけでなく、 看護師や軍医を目指す人たちにもインスピレーションを与えていたに違いない。   ... ...

    On 2017年5月27日 / By wpmaster
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    未来の福祉を体感するゲーム&映画イベントが京都で開催

     超高齢化社会へ向かう日本では、今後ますます介護を必要とする人が増え、逆にケアやサービスを行う人が不足することが懸念されている。一説には、2025年、およそ250万人が介護を必要とし、40万人近くの福祉の人材が不足するといわれている。  その危機的な状況を少しでも打破しようとするイベント「Awesome Future Festival ~ゲームと映画で体感する驚くべき未来とフクシとワタシ~」が、2017年3月12日(日)に京都で開催される。「介護はまだ先の話」や「大変そうな仕事」と思われがちな福祉の仕事を、体感型のシミュレーションゲームと全国公開を控える話題の映画を通して、さらに深く理解してもらおうというのが趣旨だ。福祉サービスの現場や仕事がよくわからない、少し興味がある、という人はぜひ参加してみてほしい。   【THE Six SENSE ~医療福祉系シミュレーションゲーム~ 】  すでにいくつかのイベントで大きな反響を得ている、医療福祉系シミュレーションゲーム。プレーヤー自身が働くゲーム会社で、タイムトラベル式のシミュレーションゲームが開発され、それをテストプレイするという設定となっている。「五感を最大限活用して内容の吟味・安全性の確認をしてきてもらいたい」 という上司の言葉からスタートするゲーム。そこには、想像もしなかった未来体験がある!?  ルールはいたってシンプル。すごろくのようにルーレットで出た目に合わせてマスを進んでいくだけで、最先端のVR(ヴァーチャルリアリティ)も体験できる。車いすでの参加も可能で、福祉の知識がなくても大丈夫、年齢制限もないということで、広く楽しめるゲームとなっている。   【映画『つむぐもの』上映会&犬童一利監督トークショー 】  突然倒れて、半身が不自由になっても人の手は借りたくないという頑固職人と、韓国からやってきた若い女性との心のふれあいを描いた作品。   ◼︎... ...

    On 2017年3月1日 / By wpmaster
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    日本パラリンピック委員会 委員長 山脇 康 氏

    想像を超えたパラスポーツの魅力に触れてほしい Believerとは? 福祉分野を中心に活動する「明日を信じて今日を前向きに生きる」ひとたち「Believer」を紹介するコーナー。 文●久保加緒里 写真●Believe Japan  2016年のリオデジャネイロ・パラリンピックが大いに盛り上がり、2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会に向けて日本でも注目度が高まっている「パラスポーツ」。その魅力は、活き活きとチャレンジを続けるアスリートたちの姿にある。  2011年に日本障がい者スポーツ協会の理事に就任して以来、パラスポーツに深く関わってきた山脇 康さんに、その魅力についてお話をうかがった。   人間の持つ可能性の大きさを パラアスリートが教えてくれた  パラリンピックをはじめとするパラスポーツの大会に自ら足を運び、さまざまな競技を観てきた山脇さんは言う。「パラスポーツは知れば知るほどおもしろいんです。福祉や障がいという視点ではなく、純粋にスポーツとして楽しめるんです。ひとりでも多くの人に、是非とも競技を観て、知って、アスリートたちを応援していただきたいと思っています」。  現在ではパラスポーツ界を牽引し、広める立場の山脇さんだが、6年前までパラスポーツとはまったく無縁だったという。仕事上でもプライベートでも懇意にしている東京ガスの会長(当時)の鳥原光憲さんが日本障がい者スポーツ協会の会長に就任した際、「ちょっと手伝ってくれないか」と声をかけられ、ビジネスで培ってきたことをパラスポーツ界の運営に活かせるかもしれないと思って理事の仕事を引き受けたのだ。  「まずは競技のことを知らなければいけない」と考えた山脇さんは、2012年3月に長野県の白馬村で開催されたアルペンスキーとクロスカントリーのジャパンパラ大会を観戦した。はじめて競技を観た瞬間の衝撃はいまも鮮明に覚えている。理屈抜きで「すごい!」と感じたという。  「人間の持つ可能性の大きさ、潜在能力のすごさを見せつけられた気がしました。オリンピックの選手ももちろんすばらしいのですけれど、彼らはまるで別の惑星から来たかのような“超人的”なところがありますよね。パラスポーツの選手は先天的か後天的かのちがいはあっても、みんな何らかの障がいがあるなかで、残された機能を磨きあげ、多くの人が持っている能力を最大限に高めたら、こんなことまでできるようになる、ということを体現しているわけです。本当に驚いたし、大いに刺激を受けました」。  ビジネスの世界で数多くの修羅場を経験してきた彼だが、そんな自負も軽く吹き飛んでしまった。  「パラスポーツでトップアスリートになる人たちは、みなさん例外なくポジティブです。残された機能の何%を活用しているかという観点で見ても、私など到底及ばないと思います。学ぶべきことは非常に多いです」と山脇さんは言う。人間はだれしも、望むと望まざるとに関わらず人生の岐路に立たされることがある。パラアスリートは、自分の障がいや起こってしまったことも受け容れて、前向きにできることをやっていく。頭でわかっていてもなかなか実践できないことをやり遂げているからこそ、だれもがパラアスリートたちの活躍に励まされたり、背中を押されたりするのだろう。   パラスポーツによる意識変革が 「共生社会」の入口に... ...

    On 2017年2月13日 / By wpmaster
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    EnChroma – 色を感じる感動を生むアイウェア(1)

    EnChroma。特定の色が判別しづらい色弱の方の色認識を、特殊な素材のレンズでアシストするメガネとサングラスを生産するメーカー。 この製品を初めて使った人が感動で涙するシーンのビデオが話題になっています。 本当に色が変わって見えるのか?自動車を運転するときに使用する際のメリットは? 米国北カリフォルニア バークレー本社のマーケティングディレクター、Kent Streeb氏にSkypeで直接インタビューしてみました。 「EnChroma インタビュー (1 ) 製品を初めて試した時のリアクション」 関連動画 [2.EnChroma インタビュー(2)] ...

    On 2017年1月16日 / By wpmaster
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    車いすのまま乗車できるタクシーが東京で導入

     いよいよ車いすに乗ったまま乗車できるタクシーの運行が、東京で本格的にスタートしそうだ。このほど日産の新型ミニバン「セレナ」の「ユニバーサルデザインタクシー」仕様が、タクシーとして導入が開始された。  東京都では、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、足腰の弱い高齢者や身体の不自由な方、車いす使用者、ベビーカー利用の親子連れ、妊娠中の方など、だれもが利用しやすく、さらに環境性能の高い「ユニバーサルデザインタクシー」の導入、普及を積極的に推し進めている。そのために、今年度から助成金交付制度がスタートしていたが、今回セレナが初めて適合した。 東京都はタクシー事業者に対して、1台あたり最大60万円の補助金を支給し、今年度からの5年間で、ユニバーサルデザインタクシーが1万台普及することを目指している。  このセレナは、後方のスロープから車いすに乗ったまま乗降が可能なタイプで、乗降時に使用するスロープには後退防止ベルトが採用されていて、利用者の安心感も高そうだ。日産では、2020年に向けて、今後ワゴンタイプのタクシーのニーズがますます高まると考え、ユニバーサルデザインタクシーの普及に積極的に協力していくとを明言している。  なお、ユニバーサルデザインタクシーは、超高齢社会に対応する公共交通として、国土交通省が規格を定めたタクシーで、認定レベルが1と2に分かれる。車両は予約だけでなく「流し」営業にも活用されることを想定して、以下のマークを車体に表示することとなる。なお、認定レベル1は、車いすの乗降口が幅700mm以上、高さ1300mm以上であること、乗降のためのスロープの勾配が14度以下であることが条件となる。一方、レベル2は、乗降口が幅800mm以上、高さ1350mm以上であること、乗降のためのスロープの勾配が10度以下であることなどが条件となる。  下のマークを付けたタクシーが道端で簡単に見つけられる日が早く来ることを期待したい。 参照元:日産自動車ニュースルーム   ...

    On 2016年12月21日 / By wpmaster
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    「どこへでも行ける」をカタチで表現したWHILL

    文 ●Believe Japan 写真●北川泉 「乗ってみたい!」。ひと目見てそう思わせる車いす。  電動車いすの「WHILL」は、まずそのカタチで語りかけてくる。見るからに未来的で洗練されたデザインは、理屈抜きに「乗ってみたい!」と思わせるものだ。発売開始以来、大きな反響があるというのもうなずける。  そしてこのWHILL「Model A」は、見た目がおしゃれなだけではけっしてない。コンパクトなボディには、高い機能性と快適さが込められている。24個の小さなタイヤで構成される「オムニホイール(全方位タイヤ)」は、独自に開発されたもので、「4輪駆動」と相まって、細い路地、砂利道、芝生、でこぼこ道など、悪路の走行を可能にし、高さ7.5cmの段差を乗り越えることもできる。いままでなら「ここで待ってるから……」と躊躇していた場所にも、臆することなく進んでいけるのだ。  屋内用、屋外用、レジャー用というように、用途に合わせて何台ものパーソナルモビリティを使い分ける必要はなく、WHILLが1台あれば、さまざまな場所へ行くことができる。その可能性の広がりは、ユーザーの気持ちを大いに解放してくれることだろう。 「100メートル先のコンビニもあきらめる」の言葉に挑んだ  杉江 理さん、内藤淳平さん、福岡宗明さんという3人の若者を中心に、2012年、利用者に優しい「車いす」の開発を目指して設立されたベンチャー企業「WHILL」だが、そのきっかけとなったのは、彼らが神奈川県のリハビリテーションセンターを訪れた際に聞いた車いす利用者の「100メートル先のコンビニも諦めてしまう」という言葉だったという。それは、たった100メートルというわずかな距離であっても、「ちょっとした段差が乗り越えられない」、「砂利道があって走れない」といった、悲痛な訴えだったという。また、物理的なバリアだけでなく、車いすで出かけることへの億劫さや不安といった心理的なバリアも存在するという。  電動車いすWHILLは、これらのバリアを克服し、スマートで機能的な新しい「パーソナルモビリティ」を目指して開発されたという。 サイズ(Model A)は、長さ89cm(前後スライドによる) x 幅60cm x 高さ90cm、重量は:116kg。約9時間程度でフル充電し、最大約20kmの走行が可能だ。最大10°の登坂力がある。  WHILL。神奈川県横浜市にある日本本社を訪れてみて、実際にWHILLに触れ、試乗させてもらった。初めてにもかかわらず、ほぼ自分の思いどおりに動く、そのしなやかな挙動に感銘を受けた。前後左右、そして斜め方向にも、リニアに移動してくれるのだ。数分も乗っていると自分のカラダに馴染んでくる感覚になる。  最高時速は、歩道を走行できる制限の6km。レバーで時速4kmに制限することも可能で、歩行者の隣を走るのに便利な機能となっている。「子供の送り迎えを、手をつなぎながらできるようになりました」というお母さんユーザーからの喜びの声も届けられたという。... ...

    On 2016年12月14日 / By wpmaster
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    ノルウェーの社会福祉と自立の精神

    文●中村孝則(コラムニスト) 写真●Innovation Norway   コラムニストとして、ライフスタイルをテーマに、20年近く海外に出向き取材を続けています。なかでも、ノルウェーという国は取材対象のひとつとして、幾度も取材を重ね数多くのメディアで発信してきました。親しい知人たちがノルウェー関連の仕事に携わっていた幸運も重なり、そうしたご縁がつながって、2010年10月にノルウェー王国大使館通商技術部より、「Hr.StyleNorway(ヘル・スタイルノルウェー)」の称号を与えられました。これは、ノルウェーの魅力を伝える親善大使のような役割で、2015年の9月までの5年の任期中には、より深く同国を取材する機会を得ました。ちなみに、この称号及び任務は、私が最初で最後ということで、特別な経験となっています。  さて、ノルウェーは北欧ということもあり、日本ではいまひとつ馴染みの薄い国でもあります。しかし、両国には共通点も多く、未来に向けた国家戦略において日本がノルウェーに見習うところは随所にあると、折にふれて訴え続けてきました。とくにその福祉政策はユニークで示唆に富んでいます。  ノルウェーの社会福祉は、教育や医療、障害者や子育てなどにおいて手厚いことは知られていますが、その本質やそのほかの独創的で実験的な福祉については、日本ではまだ報道や研究が少ないのが実情です。たとえば、ノルウェーで推進しているダイバーシティ政策について。1988年に女性の社会参画を促すべく男女平等法が改定され、世界に先駆けて「クオータ制」が法的に定められました。これは、「公的委員会・審議会は4名以上で構成される場合、一方の性が全体の40%を下ってはならない」というもので、2004年から政府系企業の取締役会、2008年からは一般企業の取締役会でも罰則規定が設けられるという徹底ぶりです。    ノルウェーでは同時に、男性の育児休暇の義務化と、保育園の完全入園の実現にも積極的に取り組んでいます。女性の社会参画は、女性だけの問題ではありません。少子化対策や児童福祉、あるいは男性の労働環境と意識改革の問題と密接につながっています。 ノルウェーでは、1990年代の初頭から、こうした諸問題に対して組織の垣根を越えて、包括的に取り組んでいます。この例をひとつ取ってもわかりやすいのですが、ノルウェーのイノベーションの特徴は、ひとつの課題に対して「横軸」で連携できることです。これは「縦割り」の行政システムを持つ日本が、ノルウェーから学ぶべき最も大きな課題でしょう。たとえば、クオータ制については、日本では議論がはじまったばかりですが、これを単体で論じても、最終的な問題解決にはならないのは自明です。むしろ男性の働き方や家族との過ごし方が鍵になってきます。「女性の社会参画問題は、裏を返せば男性の家庭参画問題」でもあるわけです。その意味で、日本でこの課題を研究するならば、ノルウェーの男性の意識調査をするべきだ、というのが私の持論でもあります。過去に多くのノルウェー男性に、この問題を投げかけてきましたが、彼らの本音は、けっこう正直で面白いものです。まあ、その話は次の機会に譲るとして、今回はノルウェーが取り組む高齢化社会に対する新たな取り組みについてお伝えしたいと思います。  ノルウェーも、先進国の御多分に漏れず、高齢化が社会問題になりつつあります。そしてこの国は、高齢化対策の分野でも世界をリードしているのです。「グローバル エイジ ウオッチ指数」というのをご存知でしょうか?「グローバル エイジ ウォッチ指数」は、高齢者のための人権擁護団体「ヘルプ・エイジ・インターナショナル」が毎年発表する高齢者のランキングです。高齢者の収入や健康、雇用や教育など、高齢者の「生活の質」を独自の指数を用いて、国別で比較するというものです。言ってみれば「高齢者の住みやすい国」ランキングです。毎年、国連総会において世界高齢者デーに定められた10月1日に発表されるのですが、その2016年の最新ランキングで、ノルウェーが第1位になりました。今年度は、調査対象となった96カ国のうちノルウェーがランキング第1位で、2位がスウェーデン、スイス、カナダ、ドイツと続きます。ちなみにオフィシャルサイトはまだ更新されていませんが、日本は昨年の2015年のランキングでは8位でした。 参照元:Global AgeWatch Index 2015 公式(外部サイト)  ノルウェーでは、この分野でも以前から社会的な取り組みがなされ、その努力がランキングに結びついたと言ってもいいでしょう。そして先ごろ、ノルウェー政府は、世界に先駆けて高齢化社会に向けた新たな戦略を発表し、それが話題になっています。この政策のねらいについて、ノルウェーのホイエ保健・ケアサービス大臣は「年齢を重ねることに関するネガティブな側面にとらわれることなく、何よりもポジティブな可能性に注目する。必要となるのは高齢者のアクティブな生活を促進し支える施策です」と、発言しています。またハイバルグ前副大臣は「シニア層の多くは職場や社会、政治の世界に疎外感を感じていますが、その偏見を取り払い、高齢者にやさしい社会をつくります」と語っています。ちなみに、ハイバルグ前副大臣は2015年の夏に来日し、日本における高齢化社会の現状と取り組みを視察しています。その戦略の詳細がweb上で発表されていますので、注目すべき点を補足いたします。 「More Years – More... ...

    On 2016年12月9日 / By wpmaster
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    「国際福祉機器展 H.C.R.2016」を訪れて

    文と写真●Believe Japan  43回目を迎えた国際福祉機器展を訪れた。毎回大きな盛り上がりを見せる国内最大級の福祉イベントは、今回はとくにモビリティ分野に大きな注目が集まっていた。とりわけ福祉車両への期待と関心は高く、各自動車メーカーのブースには、連日多くの来場者が集まり、熱心に展示車両の機能、使い勝手などを確認していた。ここでは各メーカーのブースをリポートする。  日本は福祉車両先進国といわれるが、近年はリリースされる多くのニューモデルで、発売時から多様な福祉車両が設定されるなど、さらなる充実ぶりを見せている。  標準モデルが、開発段階の初期から福祉仕様を想定しているなど、ハイレベルな使い勝手やスペース効率を誇るモデルが増えている。また、低燃費をはじめとするエコ性能や自動ブレーキに代表されるセーフティ機能といった進化は、福祉車両にも大きな恩恵をもたらしている。「特別なクルマ」ということを過度に意識をさせない、「普通に乗れて、福祉機能があるクルマ」というイメージを抱かせるモデルも増えているように感じた。 トヨタ:  トヨタブースでは、車いすでの乗り込みがスムーズなシエンタや座り込みが容易なスペイドが、使い勝手のよさをアピールし、プリウスは車いす収納機能がついたフレンドマチック(運転アシスト)仕様を展示。さらに車いすの大型化や多人数乗車にも対応するハイエースやレジアスエースの車いす仕様車、純正のフレンドリー用品、オリジナル車いす「ウェルチェア」など、充実の展示内容が印象的だった。  ドライバー自身がひとりで車内へ乗り込み、車いすを電動でルーフ上に収納することができる「ウェルキャリー」は大きな注目を集めていた。    後輪エアサスペンションの車高降下機能が、9.5度というなだらかなスロープ角度を実現。サイズを超えた機能性が、実際に来場者から好評を博した。 ホンダ:  発売されたばかりの新型「FREED(フリード)」、「FREED+(フリード プラス)」が主役。車いす仕様とサイドリフトアップシート仕様などを展示して大きな注目を集めていた。また、自ら運転する喜びをについてもこだわるホンダらしく、「Honda・テックマチックシステム (手動運転補助装置)」と「Honda・フランツシステム(足動運転補助装置)」が装着されたフィット ハイブリッドで、作動をたしかめる来場者の姿が多く見られ、軽自動車の福祉車両として人気の高いN-BOX +も注目を集めていた。   「Honda歩行アシスト」の体験展示も行われた。ヒューマノイドロボットASIMOで培われた歩行理論を活用したこの歩行訓練機器は、注目度抜群で、多くの人が体験歩行を行い、驚きと喜びの表情を顔に浮かべていた。 Honda関連会社の八千代工業株式会社に所属し、リオデジャネイロ・パラリンピックに出場。同大会の車いすマラソンで、「1秒差で4位」という激しいレースを戦った土田和歌子選手とモータージャーナリストのまるも亜希子さんによるトークショーも行われた。 日産:... ...

    On 2016年12月8日 / By wpmaster
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    欧州最大の福祉機器展「REHACARE(リハケア)2016」を訪ねて

    文と写真●Believe Japan 成長するイベントのテーマは高齢者の自立  ドイツ西部の文化、経済の一大中心地であるデュッセルドルフ。さまざまなアンケートなどで「住みやすい都市」と評価されるこの街は、訪れてみると実際に落ち着いた佇まいと静寂さが心地よい。日本企業の多くが進出していることでも知られるが、近年は、欧州最大、世界有数という福祉機器展「REHACARE(リハケア)」でも知られている。  毎年開催されるREHACAREだが、障害のある方や介護する方のニーズに対応したリハビリテーションや機器、製品についての充実したプレゼンテーションに加えて、2016年は、「高齢者の自立」をサポートすることが、大きなテーマとなっていた。ヨーロッパでも一部の地域を除いて、高齢化は今日大きな社会問題となっている。そのため福祉に対する意識も年々高まりを見せているという。  身体が不自由な方や介護が必要な方、さらには自分の思うままに人生を送りたいと願う高齢者にとって、「有益となる情報や補助が得られる場」の提供を目指したという今回のREHACAREだが、36カ国から916社が出展し、4日間の日程で来場者数が4万9300人に達するなど、過去39年の歴史のなかでも最高の盛り上がりを見せた。  広い会場では、日常生活に役立つ便利なアドバイスから、最先端のモビリティアイテムや在宅ケアシステムのデモンストレーションまで、多彩なプレゼンテーションが行われ、来場者の多くは足を止めて熱心に聞き入っていた。パンフレットに真剣に目を通す方、実際に機器を試している方など、イベント全体に熱気が漂っていた。そして来場者だけでなく、出展した企業や団体もREHACAREに大きな手ごたえを感じているようだ。出展者に行ったアンケートの結果、90%を超える出店者がイベントに「満足」を示し、83%は実際に商談が良好に行われたと解答、88%はイベント後のフォローアップに期待が持てるとしている。数字からも、年々規模を拡大するメジャーイベントの勢いが感じられる。  日本の福祉機器展と比べ、車いすでの来場者の割合が高いようだが、広い会場は通路にもゆとりがあり、整然と快適に見てまわれる。また、来場者同士、メーカースタッフなどとのコミュニケーションも積極的に交わされている印象だ。 メーカーのブースだけでなく、スポーツのデモンストレーションも行われていた。ドイツでは障害者スポーツの人気は高く、車いすバスケの会場では大きな歓声が上がっていた。 「華麗なるギャッツビー」仕様にカスタマイズされた電動車いす。 福祉車両、日本とヨーロッパの違い  総合的な福祉機器展であるREHACAREだが、なかでも「モビリティ(移動)」に関する出展は多く、会場でも大きな存在感を放っていた。ところで、各ブースをくまなく歩いてみて、福祉車両について、日本とヨーロッパで大きな違いがあることに気づかされた。  それは、日本の福祉車両は、自動車メーカーの多くが「完成車」として、充実したラインアップの福祉車両の販売を行っているのに対して、ヨーロッパでは、アフターパーツが数多く販売され、今乗るクルマを「福祉車両にカスタムする」というのが一般的であるということ。展示会場を歩いても、福祉車両用の機器を扱うメーカーが数多く出展している。自動車メーカー自身が、広々としたスペースに自前の福祉車両(完成車)を数多く並べて展示する日本とは少し異なるスタイルと言えるだろう。  自動車メーカーが開発段階から「福祉車両を念頭に設計」することで、よりハイレベルな機能や使い勝手が期待できるのが日本式のいいところ。ヨーロッパは、自分の乗っているクルマ、好きなクルマに、福祉機能を持つパーツを随時取り付ける、というスタイルが特徴となっているようだ。気になるアタッチメントが自分の車に対応しているかを問い合わせる人の姿も多く目にした。  東京の「国際福祉機器展」や大阪の「バリアフリー展」を訪れて感じるのは、福祉車両、福祉機器が洗練されていてクオリティが高いこと。一方、デュッセルドルフの「REHACARE」会場では、多くの独創的な製品に目が止まった。最後に、その中から気になったブースやアイテムを紹介する。 700カ所以上の販売店を持つカーアダプテーションの大手、ドイツのアウトアダプト(Autoadapt)のブース。メルセデス・ベンツやフォルクスワーゲンなどの国内メーカー、欧州ブランドのモデルに対してのさまざまなニーズに対応するカスタマイズサービスを提案していた。 車両後方のスロープが主流の日本と異なり、ヨーロッパの福祉車両は、車両の真横から乗り込む「サイドスロープ」タイプが多い。写真はメルセデス・ベンツブースに展示されていたVクラスの福祉車両。 前方に伸びるタラップにより、車いすに座ったまま乗り込むことができるチェコのマイクロカー「エルビー(Elbee)」。運転操作は手だけで簡単に行え、最高速度は時速80㎞。都市部でのモビリティを想定している。 セグウェイの技術により、操作性と機動性に優れ、オフロード走行も可能な2輪タイプの電動車いすが、スイスの「ジェニー(Genny)」。 カーボン複合材のバネ装置「ループホイール(Loopwheels)」は、従来のスポークの代わりになるだけでなく、サスペンションのように緩衝機能を持ち、滑らかな乗り心地と高い快適性、そしてファッション性で注目を集めていた。... ...

    On 2016年12月8日 / By wpmaster
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