2017年の2月末にセレナのライフケアビークル(福祉車両)シリーズにチェアキャブ(車いす仕様)「スロープタイプ」が新たに設定された。今回われわれは、実際に車いすで乗り降りの使い勝手や市街地走行、高速走行を織り交ぜての長距離移動を試し、そのポテンシャルを探ってみることにした。 関連記事:【日産セレナ チェアキャブ スロープタイプ 2017】を試乗でチェック English subtitled movie (英語字幕付き動画) ...
On 2017年7月4日 / By wpmaster文●Believe Japan 写真●Believe Japan、日産自動車 ファミリー層から絶大な人気を誇る日産のミニバン「セレナ」が、2016年の8月にフルモデルチェンジを行い、さまざまな新機能を搭載して話題を呼んでいる。 そして、ライフケアビークル(福祉車両)シリーズにチェアキャブ(車いす仕様車)「スロープタイプ」が新たに設定されたのが2017年の2月末。今回我々は、実際の使い勝手に加え、市街地走行と高速走行を織り交ぜた長距離移動を試し、そのポテンシャルを探ってみることにした。 チェックしたのは「セレナ チェアキャブ スロープタイプ 車いす1名セカンド仕様」。2列目に車いすで乗車するタイプだ。新型セレナは運転席から3列目まで、すべてのひとが楽しく快適に移動できることを目標に開発されたという。標準車の資質は、福祉車両にもダイレクトに反映されるから楽しみだ。ちなみにスロープタイプには、そのほか「車いす1名サード仕様(3列目)」、「車いす2名仕様(2、3列目)」、そして専用シートレイアウトや手すり、オートステップを装備した施設送迎向けの「車いす1名送迎仕様(3列目)」の計4タイプが設定されている。 【使い勝手】 まず、車いすで乗り込んでみて、実際の使い勝手を確かめてみた。後輪が油圧式車高調整機構になっていて、ワンタッチで速やかに車高を下げ、スロープの傾斜をゆるやかにすることができる。油圧の車高調整と電動ウインチはなめらかに作動し、車いす固定フックの取り付けや電動ウインチの操作も非常にシンプル。おかげでスムーズな車いす乗車ができた。 開発生産を担当しているのは、日産の関連企業で特装車を手がける「オーテックジャパン」。これまでさまざまなスポーツモデルやカスタムモデルなどを手がけ、その開発力とエンジニアリングで高く評価されているメーカーである。 車いすの乗り降りに関する操作系は、リヤゲートを開けた左側にまとめて配置されている。車高調整のスイッチ(写真右上)、電動ウインチベルトの引き出しや固定、解除のスイッチ(写真右下)は、簡単に操作できる。また、電動ウインチの操作リモコン(写真左)は、介助するひとが車いすの手押しハンドルを支えながらでも持ちやすい形状になっている。ボタンを大きく、また数も少なくすることで押し間違いを防止している。 3列目シートの頭上にあたる部分の天井部は、中央部分が上方向にくぼんでいる。これは、乗り降り時に頭をぶつかりにくくする配慮である。... ...
On 2017年7月4日 / By wpmasterモータージャーナリスト熊倉重春が「できる!」を視点に、各メーカーの福祉車両の機能や使い勝手を徹底的に探るシリーズ。 今回は、「ダイハツ タントスローパーを試乗する」です。 ・室内の広さや、走行時の乗り心地を体験レポート。 など、熊倉重春氏の目線で語っていただきます。 関連記事:【ダイハツ タント 2017】優れた使い勝手「今どきの軽福祉車両はすごい!」 English subtitled movie (英語字幕付き動画) ...
On 2017年4月12日 / By wpmasterモータージャーナリスト熊倉重春が「できる!」を視点に、各メーカーの福祉車両の機能や使い勝手を徹底的に探るシリーズ。 今回は、「ダイハツ タントスローパーに車いすで乗り込む」です。 ・開口部の広さによる、スムーズな乗り込みを体験レポート。 など、熊倉重春氏の目線で語っていただきます。 関連記事:【ダイハツ タント 2017】優れた使い勝手「今どきの軽福祉車両はすごい!」 English subtitled movie (英語字幕付き動画) ...
On 2017年4月12日 / By wpmaster今日、さまざまな場所でバリアフリー化が進められている。新しくできる店舗の多くは、車いすでのアクセスが容易になっているが、もっとも多くのひとに利便性をもたらすのが、公共交通におけるバリアフリーだろう。 このほど国土交通省が、「バリアフリー化の推進に貢献した団体」の表彰を行い、国内線の乗客数で日本最大となる「全日本空輸」と小型機の運航を担当している「ANAウイングス」の2社が選ばれた。評価されたのは、「搭乗手続きから、機内への移動までをスムーズに行える」樹脂製車いすの開発、「空港、機内でのコミュニケーションを円滑にする」タブレットの開発、そして「車いすに乗ったまま搭乗できる」屋根付きのはしごの開発、という、両社が共同で進める3つの取り組み。 ◎搭乗手続きや機内への移動を快適にする車いす 空港の保安検査場で金属探知機に反応することなく、飛行機の座席まで、座ったまま移動できる車いす。この車いすは樹脂製で、空港では全国で初めての採用となる。また、金属の車いすの「冷たい」印象に対して、樹脂の車いすは、温かみのある丸みを帯びたデザインや配色が実現でき、利用者からも好評を得ている。 ◎空港や機内でのコミュニケーションをスムーズにするタブレット 空港内や機内のアナウンスなどが聞き取れず、イレギュラーな事態となったときに不安に感じる、耳や言葉に障害のある方、外国の方などに、理解しやすいピクトグラム(絵文字)を使い、多言語対応タブレット「電子版コミュニケーション支援ボード」を開発した。空港、機内において係員とのコミュニケーションをサポートするツールとして、すでにおよそ9000台が導入されている。 ◎車いすに乗ったまま搭乗できるアダプター これまでは、プロペラ機では利用できなかったボーディングブリッジ(搭乗橋)を使えるようにする取り組み。新しく開発したアダプター(屋根付きのはしご)を活用すると、ターミナルの搭乗橋を接続することで、車椅子利用者はストレスなく、また、雨や風、雪にさらされることなく搭乗できる。アダプターに昇降式のエレベーター機能を設置しており、フルフラットの状態で車椅子ごと搭乗ができ、障害のない人同様にスムーズな搭乗・降機が可能となった。 以上、どれもが、空の旅をより身近にしてくれる取り組みといえる。ANAグループは全体で、2020年に開催される「東京オリンピック・パラリンピック」、また将来的な高齢化社会に向けて、ソフトとハード両面からのバリアフリー化を推し進め、すべての利用者が不安やストレスなく、快適に飛行機を利用できる環境づくりを目指していくとしているが、今回の取り組みが評価されたことを受け、その勢いはさらに加速しそうだ。空の移動が今まで以上に快適になることの取り組みに、今後も大いに期待したい。 参照元:全日本空輸株式会社 参照元:ANA ウイングス株式会社 ...
On 2017年2月20日 / By wpmasterトヨタ ウェルキャブシリーズからオリジナルの車いす「ウェルチェア」をトヨタ自動車 中川 茂氏が紹介。 ・一般的な車いすとの差は? ・トヨタならではの開発ポイントの説明 など、わかりやすく紹介していただきます。 English subtitled movie (英語字幕付き動画) ...
On 2017年2月9日 / By wpmaster日産のミニバン「セレナ」のライフケアビークル(LV)シリーズに 、新たにチェアキャブ「スロープタイプ」が設定された。 今回登場する「スロープタイプ」は、セレナの持つ室内の広さや使い勝手の良さを生かし、バックドアから車いすのまま車内に乗り込めるよう、手動式のスロープと車いす固定装置を装備している。全4仕様のラインアップとなり、車いす1名を含む7名乗車や車いす2名を含む5名乗車など、高いユーティリティが注目を集める。 車いす1名 セカンド仕様 車いすは2列目左側に乗車し、右側には介助者などが並んで座れる。車いす1名を含めて7名の乗車が可能。 車いす2名仕様 2列目左側と格納した3列目シートの位置に、同時に2名が車いす乗車することができる。車いす2名を含めて5名の乗車が可能。 車いす1名 サード仕様 車いすは3列目シートの左右を格納して乗車し、車いす1名を含めて5名の乗車可能。車いすの方が乗車しない場合は定員7名乗車となる。 車いす1名 送迎仕様 高齢者の乗降に配慮した乗降用手すりやオートステップが備えられ、さらにセカンドシートを専用形状の2人掛けとするなど、3列目シートへのアクセスを容易にした仕様。福祉施設の送迎にも適している。 全仕様とも、車いすの乗車位置を車両の前方に、そして中央寄りにすることで、運転席の近くに車いす乗車できるようになっていて、安心感が高い。また、車いすのスペースは、大きな車いすにも対応できるゆとりが確保されている。さらに、2列目の車いす乗車の位置の横にフルフラットリクライニングできるシートを装備し、停車中はフルフラットにして車いすの使用者をケアすることなども可能となる。 日産では、このスロープタイプのセレナは、家庭はもちろん、福祉施設や病院、福祉タクシーなどの幅広いニーズに対応できると考えている。 【価格帯】 セレナ... ...
On 2017年2月7日 / By wpmasterBelieverとは? 福祉分野を中心に活動する「明日を信じて今日を前向きに生きる」ひとたち「Believer」を紹介するコーナー。 文●Believe Japan トヨタ ポルテ/スペイド トヨタ 中川 氏の取材で、「チルト式回転シート」の例として紹介されたトヨタ「ポルテ」だが、ここでは兄弟車の「スペイド」とともに、その福祉車両としての魅力、リリースされている福祉車両のタイプを紹介する。 「ポルテ」 「スペイド」 全長およそ4mに収まるコンパクトなボディに、大きな助手席スライドドアを採用したのがポルテとスペイド。両者は内外装が異なる兄弟モデルで、ファミリー層に向けた優しいデザインのポルテに対し、スペイドはクールなスタイルが特徴となっている。どちらのモデルも室内は広々していて、とくに低いフロア高と前後に70cmスライドする助手席シートを採用するなど、幅広いユーザーが「これは乗りやすい!」と実感できる設計がなされている。エンジンは経済性に優れた1.3Lと1.5Lの2タイプを設定。アイドリングストップを設定するなど、標準車で最高22.2km/Lを誇る燃費性能も自慢だ。 福祉車両としては、助手席回転チルトシート」や助手席リフトアップシート車、サイドアクセス車の3タイプがあり、それぞれ標準の「Aタイプ」に加え、車いす収納装置を備えた「Bタイプ」の2仕様が用意されている。 「助手席回転チルトシート車」は、座面と背もたれがチルトアップするタイプの福祉車両。手動式のためスピーディな操作ができるうえ、車外へのシート振り出し量が少ないのがポイントで、狭い場所での乗り降りがしやすくなっている。 「助手席リフトアップシート車」は、電動で助手席が回転し、車外へスライドダウンするタイプの福祉車両。リモコンでシートの上昇、下降操作が可能で、背もたれ角度の調整からシートの下降まで全自動で行ってくれる。 「サイドアクセス車」は、ポルテ/スペイドの広い室内を存分に活かした福祉車両のひとつで、クルマの乗降の際、専用の車いすに座ったまま車内に乗り込めるのが特徴。脱着式の助手席型車いす(手動式と電動式を選択可能)が備えられたタイプのほか、専用車いすを固定して乗り込むタイプ、助手席型と専用車いすを共に装備したタイプを設定する。 【価格帯】 「助手席回転チルトシート車」 助手席回転チルトシート車 Aタイプ:195万480円~211万320円... ...
On 2016年12月21日 / By wpmasterモータージャーナリスト熊倉重春が「できる!」を視点に、各メーカーの福祉車両の機能や使い勝手を徹底的に探るシリーズ。 記念すべき第一弾は、「最新の福祉車両を体験する」です。車いす仕様のトヨタ ノアのインプレッションをお届けします。 特別ゲストとして、トヨタ自動車で福祉車両の開発責任者をされている中川 茂さんにご登場いただき、 ・「福祉車両を考慮して車両設計を行う」という画期的な開発 ・スムーズに行える車いすの乗り降り ・車いす乗車のひとの、ほかの同乗者と同じ自然な目線 など、ノアをはじめとするトヨタの福祉車両「ウェルキャブ」やオリジナルの車いす「ウェルチェア」についてご説明、思い入を語っていただきます。 English subtitled movie (英語字幕付き動画) ...
On 2016年12月18日 / By wpmaster文 ●Believe Japan 写真●北川泉 「乗ってみたい!」。ひと目見てそう思わせる車いす。 電動車いすの「WHILL」は、まずそのカタチで語りかけてくる。見るからに未来的で洗練されたデザインは、理屈抜きに「乗ってみたい!」と思わせるものだ。発売開始以来、大きな反響があるというのもうなずける。 そしてこのWHILL「Model A」は、見た目がおしゃれなだけではけっしてない。コンパクトなボディには、高い機能性と快適さが込められている。24個の小さなタイヤで構成される「オムニホイール(全方位タイヤ)」は、独自に開発されたもので、「4輪駆動」と相まって、細い路地、砂利道、芝生、でこぼこ道など、悪路の走行を可能にし、高さ7.5cmの段差を乗り越えることもできる。いままでなら「ここで待ってるから……」と躊躇していた場所にも、臆することなく進んでいけるのだ。 屋内用、屋外用、レジャー用というように、用途に合わせて何台ものパーソナルモビリティを使い分ける必要はなく、WHILLが1台あれば、さまざまな場所へ行くことができる。その可能性の広がりは、ユーザーの気持ちを大いに解放してくれることだろう。 「100メートル先のコンビニもあきらめる」の言葉に挑んだ 杉江 理さん、内藤淳平さん、福岡宗明さんという3人の若者を中心に、2012年、利用者に優しい「車いす」の開発を目指して設立されたベンチャー企業「WHILL」だが、そのきっかけとなったのは、彼らが神奈川県のリハビリテーションセンターを訪れた際に聞いた車いす利用者の「100メートル先のコンビニも諦めてしまう」という言葉だったという。それは、たった100メートルというわずかな距離であっても、「ちょっとした段差が乗り越えられない」、「砂利道があって走れない」といった、悲痛な訴えだったという。また、物理的なバリアだけでなく、車いすで出かけることへの億劫さや不安といった心理的なバリアも存在するという。 電動車いすWHILLは、これらのバリアを克服し、スマートで機能的な新しい「パーソナルモビリティ」を目指して開発されたという。 サイズ(Model A)は、長さ89cm(前後スライドによる) x 幅60cm x 高さ90cm、重量は:116kg。約9時間程度でフル充電し、最大約20kmの走行が可能だ。最大10°の登坂力がある。 WHILL。神奈川県横浜市にある日本本社を訪れてみて、実際にWHILLに触れ、試乗させてもらった。初めてにもかかわらず、ほぼ自分の思いどおりに動く、そのしなやかな挙動に感銘を受けた。前後左右、そして斜め方向にも、リニアに移動してくれるのだ。数分も乗っていると自分のカラダに馴染んでくる感覚になる。 最高時速は、歩道を走行できる制限の6km。レバーで時速4kmに制限することも可能で、歩行者の隣を走るのに便利な機能となっている。「子供の送り迎えを、手をつなぎながらできるようになりました」というお母さんユーザーからの喜びの声も届けられたという。... ...
On 2016年12月14日 / By wpmaster© 2016-2020 Believe Japan, Inc. All rights reserved.
