文●Believe Japan 写真●Believe Japan、ダイハツ 今回のバリアフリー展で、ダイハツは初めてトヨタと合同展示を行った。ダイハツのフレンドシップシリーズ7台とトヨタのウェルキャブシリーズ9台という、軽自動車から普通車までの、幅広い福祉車両のラインアップを見せつけた。 2017年、軽福祉車両の販売で首位に立ったダイハツは、主力のタント、商用タイプのハイゼットともに、フレンドシップシリーズの使い勝手のよさ、介助のしやすさをアピールした。 ミラクルオープンドアの便利さ 助手席側のBピラーがなく開放感のある「ミラクルオープンドア」は、タントの大きな魅力。車いす仕様車「タントスローパー」、助手席シートリフト仕様車「タントウェルカムシート」ともに、そのアドバンテージを生かして、快適な乗り降りと介助を実現している。 助手席側の開口幅は1490mmと圧倒的。車いすの乗車スペース(前後長)は通常1190mmだが、リヤシートが簡単に取り外せ、1530mmの大空間となる。 スロープはリヤ部分のリッド自体が下がることによって、わずか1115mmの突出にとどまり、角度も13°で乗車もしやすい。狭い場所では非常に便利だ。 タントには、助手席シートリフトの「ウェルカムシート」仕様もある。こちらは、ミラクルオープンドアの恩恵がダイレクトに感じられ、アクセスのしやすさは助手席リフト仕様車両随一と言えるだろう。 危険を検知するとドライバーに警告し、自動で緊急ブレーキをかけるなど、安全運転を支援する「スマートアシスト」もしっかりと装備されている。現在、第3世代にまで進化し、高感度センサーと高精度のステレオカメラによって、先行車だけでなく歩行者も認識できる。ほぼすべてのグレード(タントスローパー Lを除く)に標準装備される。 タントの福祉車両は、ボディの外側に4個のカメラを装備し、車両を真上から見ているような映像が表示される「パノラマモニター」を採用している。車両の前後左右に、乗り降りできるスペースがあるかどうかの見極めにも役立つ便利な装備だ。... ...
On 2018年6月4日 / By wpmasterダイハツは、軽自動車「タント」、福祉車両「タント スローパー」と「タント ウェルカムシート」を一部改良し、2017年12月18日から発売した。 今回の改良ではベース車と同様福祉車両にも、4箇所のカメラを用いて車両の前後左右を映し、クルマを真上から見ているような映像をナビ 画面に映し出す「パノラマモニター」を採用(福祉車両はメーカーオプション)し、安全性能を向上させた。 ●価格 ・タント スローパー:143万円〜181万円 ・タント ウェルカムシート:152万5000円〜186万円 ※消費税非課税。 ...
On 2017年12月18日 / By wpmasterダイハツは、スマートフォンアプリのデイサービス向け送迎支援システム「らくぴた送迎」を開発した。 現在介護事業所では、利用者の送迎時に多人数乗車ができる大型車両を導入しているケースが多い。これは「一筆書き送迎」と呼ばれ、1台の大型送迎車が施設利用者の家を次々に訪問し、いちどにまとめて介護施設まで運ぶという方式だ。これは一見効率がよさそうに思えるが、実際は大型車両を運転できるドライバーの確保や車両コストの高さ、狭い路地への入りにくさなど、さまざまな問題も抱えている。 なにより利用者は送迎車に乗り込んでも、ほかの利用者の家を次々と経由してから施設に向かうため乗車時間が長くなり、それが大きな負担になっているという。しかしながら軽自動車のような少人数乗車の車両を複数台導入すると、より緻密な運行管理を行う必要があり、今度は担当者の負担が大きくなるという問題があった。 これらの悩みを一挙に解決すると期待されるのが、今回ダイハツが開発した「らくぴた送迎」。これは、「送迎前」「送迎中」「送迎後」の3つのシーンで、送迎業務をサポートするシステムだ。 送迎前 「送迎前」に車両情報と利用者情報を登録すると、最適なルートを表示してくれ、送迎計画の作成はもちろん、計画書の修正、コピーもワンタッチでできる。また相性のよくない利用者同士の同乗を避けるための「相性アラート」も導入するなど、現場の声に寄り添った機能が充実している。 施設のパソコン画面。迎えに行く施設利用者の情報がリスティングされる。 次に今回の送迎に適した車両を確認して選択することができる。 送迎の最適なルートは、ドライバーのスマートフォンにも表示される。 送迎中 「送迎中」は、施設のパソコンとドライバーのスマートフォンが連携し、施設からはドライバーの位置が地図上で確認できる。さらに利用者の急なキャンセル情報の共有や、ひとつ前の地点を出発する際、次の地点の利用者に自動電話を掛けるお知らせ機能なども設定できる。 施設のパソコン画面。ドライバーの現在位置が表示される。 次に迎えに行く地利用者に自動電話を掛ける機能がある。事前に予告することで、待機時間などロスを減らすことができる。また利用者の急なキャンセルなどの情報は速やかに反映され、最適に修正されたルートが表示される。 ... ...
On 2017年12月3日 / By wpmasterダイハツは、軽福祉車両「ハイゼット スローパー」「アトレー スローパー」「アトレー リヤシート リフト」をマイナーチェンジし、11月13日から全国一斉に販売を開始した。 今回の改良では、ステレオカメラを用いた衝突回避支援システム「スマートアシストIII」を採用。軽商用車としては初となる、歩行者認識機能を備えた衝突回避支援ブレーキやオートハイビームなどを搭載した(一部グレードを除く)。 また、ベース車となる「ハイゼットカーゴ」および「アトレーワゴン」ともに内外装デザインがリニューアルし、軽福祉車両も同様の改良を受けた。具体的には、「ハイゼットカーゴ」は安定感のあるフロントデザインへ変更するとともに、フロントバンパー左右に着脱可能なコーナーピースを設定し、傷ついた場合の修理費用・交換作業を低減できる構造とした。インテリアはインパネ、シートの意匠を見直し、ブラック基調へと変更された。 「アトレーワゴン」は LED ヘッドランプやメッキフロントグリルの採用などにより上質感あるエクステリアとし、インテリアはブラック基調の統一感あるインパネ、シートとしている。 さらに、車いす移動車「ハイゼットスローパー」「アトレースローパー」では、車いす乗車者用の3点式シートベルトを採用。さらにスライド式スロープの使いやすさはそのままに、 スロープのアシスト機構を一新したことで、収納時の操作力を大幅に軽減した。 ●価格 ハイゼット スローパー リヤシートレス仕様(折り畳み補助シート付) :161万5000円〜174万円 ハイゼット... ...
On 2017年11月14日 / By wpmaster文●Believe Japan 写真●Believe Japan、ダイハツ ダイハツは今回の東京モーターショーで、少子高齢化や働き方の多様化といった、今日の日本社会が直面するさまざまな課題や環境の変化に対応したコンセプトモデルを4台発表した。いずれも車名には「DAIHATSU NEWNESS」の略である「DN」の2文字が付けられているが、ここでとくに注目したいのは、車いすの乗り降りも手軽で幅広い業種や用途に対応できる軽自動車「DNプロカーゴ」。未来の働く人のパートナーとなることを想定した軽自動車規格の商用電気自動車(EV)である。 DNプロカーゴは、電気自動車ならではの低重心やフラットな低床構造によって、拡張性と使い勝手のよさが追求されている。また後部に電動リフトが設置されているので、車いすでの乗り降りがしやすく、重い荷物の昇降もスムーズに行える。床が低いことで車内空間は広く、またフラットなために車いすでも車内での移動、作業が快適に行えるのが特徴だ。 低床のため、車体下部から出てくるリフトですぐに昇降できる。リフトの操作は、車体に付いたボタンで簡単に行える。操作も非常にわかりやすい。 横開きのバックドアは女性やお年寄りでも強い力を入れずに開閉できる。 DNプロカーゴは100%EV(電気自動車)。ダイハツでは「狭い地域を移動するには、自宅や会社などで手軽に充電できるEVのほうが適しており、さらにクルマが電源となることで、さまざまな電子機器を車内で使用することができる」と説明する。実際に軽自動車のサイズを生かして、住宅地の細い路地や農村のあぜ道でも気軽に移動できるだろう。 運転席と助手席の間の床下に電気モーターを置き、バッテリーも床下に平らに敷くことで低床化を実現している。車内の広さに加えて走りの快適さも大幅にアップしているという。 フラットなフロアはウォークスルーも可能で、1600mmの室内高は目的地に着くと部屋やお店として使うことができる。目的に合わせて車内のレイアウトを手軽に交換できる「マルチユニットシステム」が採用され、幅広く「プロ」の要求に応えていくという。DNプロカーゴのコンセプトは「走るお店・オフィス」だ。 車いす2台を搭載して、快適に移動することができる。... ...
On 2017年11月6日 / By wpmaster文と写真●Believe Japan 高齢者や障がいのある方の快適な生活を提案する総合福祉展「バリアフリー2017」が、今年もインテックス大阪で開催された。23回目を迎えるバリアフリー展は、もはや春の風物詩としてすっかり定着し、今年は4月20日(木)~22日(土)の3日間で、のべ9万1356人という多くのひとが来場した。 医療、福祉にまつわるさまざまなデモンストレーションや展示、講演会などが行われたが、やはり福祉車両に対する注目度は高く、自動車メーカーのブースには、連日多くの来場者が訪れて、スタッフに対して熱心に、展示車両の機能や使い勝手などを確認している姿が見られた。各メーカーも注目のニューモデルを大々的に展示し、新しい機能などを積極にアピールした。 最近では、福祉車両を展示して、乗り降りなど実際の使い勝手を試すことができるショールームが増えている。それらは、バリアフリーはもちろん、それぞれの車両のまわりには大きなスペースがあるため、車いすでも自由に移動できるのでとても快適だ。しかし、福祉車両が数多く一堂に会して展示されるという機会は稀で、メーカーの垣根を越えて、気になるモデルを自由に比較できるということは、多くのユーザーにとってもありがたい。 ここでは、とくに関心の高かったモデルをメーカーごとにピックアップして紹介したい。 【トヨタ】 福祉車両をリードするトヨタのブースでは、コンパクトからミニバンまで、多様なラインアップで、終日賑わいを見せていた。そのなかで目立っていたのが、ハイブリッドモデルの人気の高さだった。会場では、福祉車両の燃費の目安について質問する来場者の姿も多く、その熱気の中心にあったのがプリウスPHEVの助手席回転チルトシート車。標準車の注目度の高さは福祉車両でも変わらず、実際に乗り降りを体験するための列ができるほどの人気ぶりだった。 プリウスPHEV 助手席回転チルトシート車 チルトシートは乗り降りされる方の腰の位置が高いことから、立ち上がりやすく、着座時も膝の角度がゆるやかで負担が少ないのが特徴。また、手動式のためスピーディーな操作が可能という手軽さもアピールしていた。 アーティスト大峰直幸氏によるデザインラッピングが施されたシエンタ。トヨタではおよそ30年前から、障害のあるひとの芸術活動を支援している。 【ホンダ】 8台の福祉車両が展示されたホンダのブースでは、「いつでも、どこでも、だれでも用途に応じて思いどおりに使える」というキャッチフレーズの新型コンパクトミニバン「FREED(フリード)」とホンダの福祉車両として高い人気を誇る「N-BOX」が主役だった。コンパクトながらも広大な室内空間を活かし、車いす利用者も含めて最大6名の乗車を可能とした「FREED+(フリード... ...
On 2017年5月5日 / By wpmasterモータージャーナリスト熊倉重春が「できる!」を視点に、各メーカーの福祉車両の機能や使い勝手を徹底的に探るシリーズ。 今回は、「ダイハツ タントスローパーを試乗する」です。 ・室内の広さや、走行時の乗り心地を体験レポート。 など、熊倉重春氏の目線で語っていただきます。 関連記事:【ダイハツ タント 2017】優れた使い勝手「今どきの軽福祉車両はすごい!」 English subtitled movie (英語字幕付き動画) ...
On 2017年4月12日 / By wpmasterモータージャーナリスト熊倉重春が「できる!」を視点に、各メーカーの福祉車両の機能や使い勝手を徹底的に探るシリーズ。 今回は、「ダイハツ タントスローパーに車いすで乗り込む」です。 ・開口部の広さによる、スムーズな乗り込みを体験レポート。 など、熊倉重春氏の目線で語っていただきます。 関連記事:【ダイハツ タント 2017】優れた使い勝手「今どきの軽福祉車両はすごい!」 English subtitled movie (英語字幕付き動画) ...
On 2017年4月12日 / By wpmaster文と写真 ●Believe Japan 「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」などと言われるが、日本は世界の中でそれほど小さな国でない事はご存知のとおり。だが、山が背骨のように細長い国土を貫き、面積の70%以上が山地になっている。 そこに住み、日々移動するとなると、農村部はもちろん、都市部や住宅地においても狭い道が入り組み、ボディサイズの大きなクルマでは曲がることや対向車とのすれ違いで何かと気を使う場面が多いのが実情だ。こうした地域では、以前から生活の足、日常の移動手段として軽自動車が重宝されてきた。「軽」は日本特有の自動車企画で、税制上の優遇など、コスト面での利点が大きいが、近年は安全性や快適性でのクオリティが著しく向上し、一般のユーザーからも高い人気を集めている。 抜群の使い勝手のよさと維持費の安さ。軽自動車のコストパフォーマンスの高さはもはや言うまでもないだろう。そして今日、福祉車両としもさまざまなモデルを選ぶことができるようになっている。その中心となって積極的なモデル展開を行っているのがダイハツだ。2016年には合計約4600台の福祉車両を販売している。そのなかで圧倒的な主力となっているのが「タント」。助手席が回転する「ウェルカムシート」とリヤハッチを開けてスロープから車いすで乗り込むタイプの「スローパー」というふたつの仕様がある。人気が高いのはスローパーで、販売台数はウェルカムシートの約3倍に上る。 タント「ウェルカムシート」 タント「スローパー」 タントの魅力を簡単にまとめてみると ◎Bピラーがスライドドアに内蔵されていて、大きく開くミラクルオープンドアの圧倒的な利便性。 ◎スロープが短く、狭いスペースでも乗り降りができる。 ◎電動ウインチにより、女性やお年寄りの方でも、簡単に車いすの乗り降りすることができる。 ◎ウェルカムシート(助手席回転)は、助手席が前後にスライドするので余裕の乗り降り。 ◎進化し、車両と歩行者を的確に認識するセイフティ機能「スマートアシストIII」による安心感。 タント最大の特徴は、Bピラーがスライドドアに内蔵されていていること。これは開口部を最大1490mmと大きくすることを可能にし、乗り降りを決定的にラクにしてくれる。また、開口部の「高さ」も1370mmと、こちらも余裕だ。また、ウェルカムシートでは、「ミラクルオープンドア(両側スライドドア)」と車外からも簡単に前後スライドできる助手席と相まって、通常のフロント側からはもちろん、中央部からの乗り降りも可能で、助手席の左右どちらからでも介助できるのが特徴となっている。これはほかにはないタントの大きな美点といえるだろう。 一方のスローパーも、スロープの張り出しがわずか1115mmとなっていて、乗り降り時の「省スペース化」が実現されている。スロープの角度は13度であるが、電動ウィンチによって素早く手軽に、車いすでの乗り降りができる。スローパーの魅力は、試乗動画でもチェックしてほしい。... ...
On 2017年4月12日 / By wpmasterダイハツは、2016年11月に発売された「スマートアシストIII」を搭載する「タント」と福祉車両の「タント・スローパー」および「タント・ウェルカムシート」が、2016年度JNCAP予防安全アセスメントにて、最高評価「ASV++」を獲得したと発表した。 この予防安全性能アセスメントは、国土交通省と独立行政法人の自動車事故対策機構(NASVA)が2014年度から実施しているもので、「被害軽減ブレーキ(対車両)」「車線はみ出し警報」「後方視界情報」に加え、2016年には「被害軽減ブレーキ(対歩行者)」が追加され、これら4つの項目の試験を行う。なお、評価ランクは「ASV」、「ASV+」、「ASV++」の順に高くなる。 ダイハツ車としては「スマートアシストII」を搭載している軽乗用車「ムーヴ」、「キャスト」 が2015年度評価で「ASV+」の認定を受けていたが、今回タントシリーズが同社初となる最高評価「ASV++」の認定を受けたことで、その予防安全性能が高く評価される結果となった。 ...
On 2017年3月14日 / By wpmaster© 2016-2020 Believe Japan, Inc. All rights reserved.
